森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミヤマウスユキソウ

2014年09月18日 | 自然観察日記
エーデルワイスの仲間として人気のあるウスユキソウが山頂に近い風衝草原に見られます。ここに自生している種は別名ヒナウスユキソウといわれるミヤマウスユキソウです。綿毛が印象的な高嶺の花。やっぱり素敵な花です。心を引くつけられますね。
この種は主に日本海側の高山に分布する種だそうで、月山はまさにその中心になるようです。今回歩いたルートは限られていますからそれほど目立った存在ではなかったのですが反対側のルートにはたくさんあるような話をされる方もおられます。次回はスキー場側の方から登る必要があるようです。


ミヤマウスユキソウの花序

2014年09月18日 | 自然観察日記
ウスユキソウの花序を拡大してみました。キク科に特徴的な頭花が集まっているのですがそれが綿毛の海に浮かんでいるような光景です。中央の頭花には複数の管状花が咲いているのが確認できます。まだそれ以外の頭花はつぼみ状態です。花弁に見えるほう葉は複数の頭花を束ねえたようにして、いいかえれば全体を一つの花とすれば花弁としての位置に当たります。雌しべ雄しべ花弁を1単位とした花の基本形とすれば、キク科の花は多数の花が集合しても結局基本形に似た構造になるという方向に進化しているグループに見えます。