クロユリ

実に久しぶりの対面です。過去に２～３度くらいしか山で見たことがないのです（園芸店では時々ありましたが・・・）。もう少しいいロケーションで見たかったのですが、霧に包まれた山頂直下の山小屋の脇でそれも雨交じりの強い風の中。このどこか神秘的な花を愛でるにはタイミングがよくありません。きっと近辺には多く見られるのでしょうが、この日は山頂部には長居をしないでそそくさと下山しましたからこの一瞬で終わり。次回どこで出会えるのでしょうか。
ユリといってもユリ属ではなくバイモの仲間です。染色体が二倍体でミヤマクロユリとするそうで、北地にある三倍体の種（エゾクロユリ）と区別するそうです。

クロユリの花

花は咲いたばかりのようで、まだ雄しべと雌しべが遊離していなくて全体で棍棒状。熟せば雌しべの柱頭が３裂するはずです。両性花。