森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オオカサモチ

2014年09月21日 | 自然観察日記
今年は月山弥陀ヶ原に二度行くことになりました。二度目は約1月後の八月上旬。今度はガイドをしながらの散策です。先月来た時とはかなり様子が変わっていて、雪解け直後の花の季節からやや落ち着いて風が爽やかに吹き抜ける夏の高原といった風情です。あいにく今回も山頂部は雲がかかり眺望はいまいちですが、庄内平野や日本海の方はよく見えます。外科医はかなり気温が上がっていた日でしたからヌマガヤが生い茂った弥陀ヶ原の湿原地帯はさわやかそのものでしたね。
大型のセリ科植物が目を引きます。一見シシウドに似ていますがどっしりした草姿はオオカサモチという種です。山地帯から高山帯に生育するとなっていますが、あまり見かけない種です。もっとも奥山で出会っていたかもしれないのですが認識していなかった可能性があります。

オオカサモチの花序

2014年09月21日 | 自然観察日記
オオカサモチの散形花序です。だいたい大きさは20cmから30cmと大型。白い花火が炸裂したようです。これがいくつかついているわけですからそのボリュウムは圧巻です。もっともすべての散形花序が一斉に花期を揃えることはありませんから全体が白い花の塊になることはなさそうです。