森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

南信州 しらびそ平から見る飯田市方面の大雲海

2014年10月05日 | 風景
先月、里山のボランティアの方々とちょっとした旅をしました。普段見慣れない自然や里山の民俗に触れることはいろいろな勉強になりますし、活動のエネルギーにもなります。今回は南信州のしらびそ平と遠山郷を選んで1泊2日の旅。あいにく、初日は一週間前の予報とは異なりなかなか厳しい雨。計画に入れていたの山の散策ができずじまいで、車の中から見える花がを目ざとく見つけては車を止めわずかな時間で写真を撮るなどという程度のことしかできませんでした。少々心残りの初日ではあったものの、わずかに観察できたものはどれもこれも新鮮なものばかりで個人的にはいい勉強ができました。少しの時間その時に出会った草花を紹介してみようと思います。

二日目は初日の雨が嘘のようで、朝から見事な景観が展開していました。この絵は早朝に宿から望めた大雲海です。宿は南アルプスを望む海抜2000mの地にありましたからこのような大雲海が見られたのですね。飯田市の方はこの厚い雲の下。天井人の我々は南アルプスの峰々を背景に遠く中央アルプスや北アルプスの槍穂高も見える場所で、南アルプスの峯から日の出さえ拝められる幸運です。人生、時にはいいことがあるものです。

日本のチロル 下栗の里

2014年10月05日 | 自然観察日記
しらびそ平を下ると日本のチロルと称される「下栗の里」があります。日本の里山100選にも選ばれているという見事な景観です。急峻な山肌に脈々と受け継がれてきた山郷の暮らしがあるところです。高齢化のために消えゆく山郷のようにも見えましたが観光という面で景観を保全しようと努力されています。あまりの傾斜で畑など芋など作ったら転げ落ちていくのではと思われるほどなのです。昔の人の苦労がうかがえます。紅葉の頃の人出が多いようで、道が狭く駐車にもひと苦労するのですが一度訪れてもよい場所ですね。