森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

シラビソ平の針葉樹比較①

2014年10月21日 | 自然観察日記
シラビソ平ですからシラビソが多いという思いがあるものの立ち寄った場所はそれほどシラビソが見当たりませんでした。針葉樹が何種類かあって紛らわしい状態です。とりあえず周辺で採集した枝を並べてみました。表側です。種名がはっきりしないものがあり持ち帰っての調べになりました。(左から コメツガ、シラビソ、イラモミ、トウヒ と判断)

イラモミの果実

2014年10月21日 | 自然観察日記
この種が何かわからず現場では整理ができません。果実がありましたのでこれを手掛かりに調べてみたところイラモミにたどりついた次第です。この種以外に、ウラジロモミが見られましたがモミは高所では見られませんでした。ただし、下栗の里近辺で目撃しました。

トウヒ

2014年10月21日 | 自然観察日記
イラモミによく似たトウヒで果実の違いで区別できるようです。葉の形態や質感でも差はあります。
針葉樹は種類数は少ないのですが、現物を見る機会が少ないのと高木であり花や果実などが簡単に手に入りにくいため手掛かりが少ないのが難しくする理由でしょうか。地域的な個体差があるものですが、別種と扱うのか同種と考えるのか扱いが難しいものです。たとえばトウヒとエゾマツは同種とする考えもあるとか。ともかく実物を見ながら悩まないと血肉にはなりませんね。