森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オニシオガマ

2014年10月28日 | 自然観察日記
雨模様の日でしたが憂鬱気味な気分を癒してくれる優しい色をした大きなシオガマが咲いていました。「オニ」などという名前をもらって少々かわいそうです。この花のどこが悪い印象を与えたのでしょうか。「オオシオガマ」ならまだ許せるのですが・・・。
そえはそうと、オニシオガマは深山の湿り気の多い場所に自生するものですが、大きな群落を作っている場所に出会ったことはいまだありません。比較的大型の湿性植物ですからこのボリュウムでまとまった群落ならさぞ圧巻だろうなぁと思います。今年7月に出向いた栂池自然園にはそういう景観が見られるそうですが、花の季節には少し早いタイミングでした。夏の終わりころの花の季節にはまだ訪れていないので、次回はこの時期に訪れたいと思います。

オニシオガマの葉

2014年10月28日 | 自然観察日記
「シオガマ」の名前の由来が「葉まで美しい」⇒「浜で美しい」のは「塩竈」・・・というところから来たのだという話ですが、塩を煮る釜がどこが美しいのか? 私も分からない一人です。でも、植物の方はなかなか繊細な造形で美しいというより素晴らしいという感覚ですね。

オニシオガマの花

2014年10月28日 | 自然観察日記
オニシオガマの花を近くでまじまじ見ていると、何か穴に潜んでいる魚がたくさん頭を出して大口を開けている姿に見えてきてしまいます。ハナバチなどのポリネーターを受け入れる形になっています。