森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

バライチゴの実

2014年10月08日 | 自然観察日記
雨の中車を走らせて目につくものにバライチゴの赤い実がありました。普段見かけない木イチゴの仲間で大きさ3cmもあろうかという赤い実はなんだかおいしそう。車を止めて写真を撮るついでに食べてみたもののあまり味がしません。苦みや嫌な味がするわけではありませんが食べる対象にはなりませんね。帰って調べてバライチゴ(別名ミヤマイチゴ)の実と分かりましたが、酸味があって野生の味があってそれなりの味の評価。私が食べたものはまだ未熟だったのでしょうか?

バライチゴの花

2014年10月08日 | 自然観察日記
赤い実ばかりが目につくのですが運よく花が残っていました。花弁が全開するような性質ではないようで、中途半端な開き方でややうつむいて咲いていました。生育している場所を考えると幾分荒地の日当たりのよい場所を好むようです。山奥の崩壊地の先駆植物としての地位なのでしょう。県内での自生はないと思います。

バライチゴの葉

2014年10月08日 | 自然観察日記
葉は奇数複葉で小葉は7枚程度。葉軸にも棘があり半ば蔓状態の半低木のようですから繁った場所などへはとても踏み込めないでしょう。木イチゴの仲間はどれも厄介者ですね。