森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オオルリソウ

2014年10月10日 | 自然観察日記
ムラサキ科の花とはすぐにわかりましたから車を止めて小さな涯に登り花を観察しました。ムラサキ科の花の多くはもうすでに花は終わっているはずですが、幸運にもこの株は今が真っ盛りの花の時期。ヨーロッパのワスレナグサを幾分大型にした種です。本州中部と北海道の山地に自生する在来種。なかなかお目にかかれる種ではなさそうで、これも幸運によるものです。わずか一ケ所で見た限りでほかの自生は気づきませんでした。

オオルリソウの花

2014年10月10日 | 自然観察日記
生育場所は日当たりのよさそうな道路わき。土壌が厚く競争種もまだ生育していない場所。したがって、枝分かれが四方八方に広がり草姿としてはあまり形がよいとは言えませんが、一つ一つの花は引き込まれる魅力があります。青い色の花は多くはありませんからそれも魅力的ですね。越後にはエチゴルリソウという同じ科の素敵な種が自生していますが、一つ一つの花は遜色ありませんが、草姿を入れるとエチゴルリソウのほうが優れているように思いました。しかし、普段見られない貴重な種に出会えたことで大いに満足した一時です。