遠山郷への旅の象徴的な花がフジアザミでしょうか。フォッサマグナ帯に生育する日本最大のアザミです。新潟県の糸魚川地域にも見られるのですが、普段見慣れていない人間にとってはその多さと株の大きさで圧倒されてしまいました。花の多きさは握りこぶしくらいのものもあって、大株になるとそれがにょきにょきといくつも出ています。ちょうど花の季節に重なって雨模様の中でもいい色具合。道路わきの崩壊地を好んで生育していました。
フジアザミの葉はロゼット状に地表に展開しています。そんな中花のない個体の中に中心部が赤く色づくものが見られます。花芽でしょうか？これから肥大化し伸長してくるものなのでしょうか？比較的若い個体のように見受けられましたから、花茎をのばさずその中心が赤く色付いているのかもしれません。この続きの観察ができないのが少々残念ですね。