この種も高山植物としては定番の一つ。しかし、花より実の形の方が印象が強く花そのものをしっかり記憶している人は案外少ないのかも知れません。おまけにこの種は低木扱いですから草と思われている方にとっては驚きです。バラ科でダイコンソウに近い種とされます。花の時期は比較的短いのですが、雪の解け具合に差があるため花のステージの各段階が連続的に観察できることが多くあります。
７月上旬はさすがに実は完成していません。散ったばかりの花が果実を形成し始めたというところでしょうか。やがて毛のふさふさしたような実の海が見られるようになります。
