森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

コバイケイソウとアサギマダラ

2015年01月10日 | 自然観察日記
昨年はコバイケイソウの花が不作という話。確かに訪れたいくつかの場所ではたくさん花を咲かせているという光景には出会っていません。前年が度の湿原でも花が多かったということですから、鼻にも周期があるようです。その代わり昨年はワタスゲの大群落を各所で観ました。それはそうと、不作の年でも全くないということはありません。栂池のミズバショウ湿地にも例年程ではないにしろ美しく咲いたコバイケイソウがありました。折しも、アサギマダラが訪れていて吸蜜の最中。なかなか出会える場面ではありませんから夢中でカメラを向けました。

アサギマダラの吸蜜

2015年01月10日 | 自然観察日記
3~4mは木道から離れた位置で、性能の悪いカメラではこのあたりが精いっぱい。警戒するふうでなく悠然と自分のペースでふるまっています。高山に来ると比較的アサギマダラに出会う機会が多いようにおもいます。必ずというわけではありませんが、ふわふわと舞う姿が目に留まりやすいのと行動範囲がとても広いせいなのでしょうか。アサギマダラは渡りをするといわれるチョウで有名です。冬場ははるか南の島に行くそうです。個人的には半信半疑で近場で産卵越冬する個体もいるのではと思いつつ、根拠があるわけでもなくアサギマダラを見かけるとどこで産卵しどこで越冬するのだろうと思ってしまいます。すべての個体が渡りをするということではないと思っています。