この種も高山・亜高山帯の湿地の定番に近い種でしょうか。個体群密度が大きい場所は知りませんが、高海抜の湿原などでは大体みられる気がします。シオガマの中では花の色の違いが際立っていますから多少遠目でもそれとすぐにわかります。
花の形がユニークで左右対称とはいきません。形がゆがんでいる花はそれほどありませんが、こういう形状になった理由があるはずで、それを考えても思い浮かびません。全体的に花は螺旋形に茎についていますから、一つ一つの形状より花序全体に考える必要があるのでしょう。別種にトモエシオガマという近似種もありますから「巴」の構造が有利に働く場面があるのかもしれません。