高山種というより亜高山種の低木ツツジ類も多くみられます。オオバスノキです。似た種があって紛らわしいのですが、文字通り葉の大きさと花に陵がみられないのでそう判断しました。この種は花の色が極端に変化する習性があって、普通なら花の色が識別する形質になるのですがそれができません。そういえばナツハゼなど低木のツツジの仲間に花の色の変化の幅が大きい種が多くあるように思います。まさに進化の最中でやがて新しい独立種になっていくのでしょうか。変異の多いグループは発展途上のもの、絶えず改革をしていかないと環境に適応できないということでしょう。人間社会と同じですね。ただ、スピードが問題なのです。
すでに若い実も見られました。近似種にウスノキ(カクミノスノキ)がありますが、果実に陵が出ていないのでオオバスノキと分かります。熟すとオオバスノキは黒くなり、ウスノキは赤くなります。果実の季節になれば迷うことはないですね。