絶滅危惧種(Ⅱ類)のナガバノモウセンゴケです。極めて貴重な高層湿原の種。木道下に見えました。雪消え間もなくの湿原でまだ展葉する種も少なく見つけやすい季節。しかし、赤味を帯びた食虫葉は背景に紛れて比較的見つけにくい状態。まだ花の季節ではないので花を観察できなかったのが少々残念です。
モウセンゴケと同じように葉に腺毛がたくさん出ています。虫を捕まえる方法はモウセンゴケと同じ。なぜ、長い葉のモウセンゴケが生まれたのでしょうか?モウセンゴケの一つの変異として生じたものが尾瀬と北海道の湿原にのみ生き続けているとういう事実。デリケートな性質で環境の変化に弱いということなのでしょう。乾燥化が進んでいる尾瀬の湿原、ナガバノモウセンゴケにとっては試練の時が近づいています。