森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヒメシャクナゲ

2015年08月26日 | 自然観察日記
写真で見ると実に愛らしい湿原の花の代表種のような感じがするのですが、尾瀬ヶ原の中では存在感がまるでありません。花が小さく木道が高くいため目に入らないのです。木道がもう少し低く目線に近ければ感激も違うのですが、遠くから見て想像を膨らませるしかありません。

ヒメシャクナゲの花

2015年08月26日 | 自然観察日記
それでもなんとか足元にある花を木道にしゃがみ込んで写真を撮りました。往来する人が少なかったのでこういうことができるのですが、ラッシュ状態では不可能な話。シャクナゲという名前が付いてはいますが、全くの別属。しかし、シャクナゲと同じ常緑のツツジ科の低木です。ツツジ科の草本は知りませんが、ツツジ科の種は実にいろいろな環境に適応しいろいろな形態に変化しています。小型のツツジ科の種は寒冷地に適応した種が多くその中でヒメシャクナゲは寒冷の湿地に適応したものと考えられます。