コウモリソウ属の種が複数観察できました。ヨブサマソウと近縁のイヌドウナです。茎に翼が発達していることが決め手です。深山の比較的湿った場所に時に群落を作って生育しています。花は7月下旬頃からで、この季節はまだつぼみも確認できません。東北では「ボンナ」といい山菜として重要な存在のようです。
コウモリソウ属の種でもい一種。イヌドウナやヨブスマソウではないと確信はしていたものの持ち帰って調べてコウモリソウと分かりました。自然界で確認したのは初めてで、書で学んだコウモリソウと現場で観た種が一体になってようやくコウモリソウを理解できたという思いです。葉の柄には翼がなく、また茎をだくこともありません。葉は浅い5裂。今までの認識はコウモリソウはどちらかというと太平洋側の種というイメージでしたから、尾瀬にあることがこれもまた驚きなのです。