森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イチイ

2018年11月20日 | 自然観察日記
自然に自生するイチイの大木は新潟県内では見た樹憶がありませんが、長野や岐阜などの山に行くと時々出会います。平湯大滝の手前には15ⅿほどの大木が何本か見られ雌株もあって赤い実がたくさん見られました。この樹は滝そばにあったもので孤立して生育しているため整った樹形をしています。餅の中ではこのような綺麗な樹形をしているものはそんなにあるものではありません。新潟ではだいたい県境などの尾根筋で雪などに押しつぶされた樹形のものを見ることが多かったのでのびのびとして育ったイチイを見ると別種かとさえ思ってしまいます。

イチいの雌株

2018年11月20日 | 自然観察日記
これは雌株で赤い実がたくさん見られます。樹高は10ⅿほどの樹で林の中にありますから他の樹の助けを借りて横広がりの樹形を開いているように見えます。

イチいの果実

2018年11月20日 | 自然観察日記
赤い果肉に包まれているのが種子。イチイは赤い果肉以外は有毒なのだそうで、種子にも毒があり食べると死ぬこともあるとか。果肉は甘い味がします。

イチイの実の付き具合

2018年11月20日 | 自然観察日記
過去にイチイを取り上げたことが何度かありますが、実が沢山ついているところを載せていません。雌株は本当にたくさんの実がつくことがあります。鳥なども結構食べているのではと思います。鳥かどうかは不明ですが、川岸には幼木の生育も確認しました。