森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

スミレサイシンの葉

2020年03月15日 | 自然観察日記
スミレサイシンの葉は最初巻いていますがそれが成長するにつれ平たく展葉してきます。地下茎が幾分太くなっている性質がありこの根茎をすりおろして食べたという話もあります。食糧難の時代に一役買っていたのでしょう。

スミレサイシン

2020年03月15日 | 自然観察日記
ミヤマスミレと同じような場所にスミレサイシンも見られます。個体数はそれほど多くありません。印象的にこの種はもう少し海抜の低いところに多く自生しているので1000mを超す山域ではそれほど旺盛な生育ができないのかもしれません。

スミレサイシンの花

2020年03月15日 | 自然観察日記
里山ではスミレサイシンはスミレの仲間では最も早く咲き出す花ということになっていますが奥裾花ではそれほどの差異はなく他のスミレ類とほぼ同時に開花しているような印象を受けました。他のスミレ類に比べ花はやや大型で見栄えがする花をしています。

オオバキスミレ

2020年03月15日 | 自然観察日記
雪国の定番スミレの一種オオバキスミレも生育しています。この種はかなりの高海抜帯まで見られますからスミレサイシンよりも遭遇する機会が多い種です。

オオバキスミレの群落

2020年03月15日 | 自然観察日記
周囲の雪はすでに消えていましたが遅くまで残っていた場所でしょうかオオバキスミレが群落を作っていました。この種は他のスミレと違いしばしば大きな群落を作ります。地下茎が発達している性質が関係していると思われます。