バラ科の小高木で里山の雑木林に時々見られます。まとまった県内の分布は持っていませんが低地帯にはふつうに自生しているものと思います。といっても例えば丘陵公園では自生株は1株しか確認できていませんので開発の過程でかなり減っている地域もあるのではと思います。カマツカは鎌の柄という意味でしょうから材質固く別名ウシコロシやウシノハナギなどといわれています。
花は複散形花序で枝先に十個前後の花をまとめてつけます。丸い花弁は5枚でリンゴなどの花に似たバラ科特有の形質を持ちます。果実も小さいながらリンゴのような形質をしていて甘酸っぱい味がします。中には種子がたくさん入っていてこれを発芽させた経験があります。発芽率はよく少々乱暴に扱っても枯れず生育してきます。環境さえ合えばどんどん生育する種だと思います。里山の植林樹や雑木を皆伐しいったん禿山にすればおそらく埋土種子が沢山あるでしょうからどんどん発生してくることでしょう。今の里山はほとんど死んだ状態で里山とは言えないのが実情です。雑木林の更新をしていかないと豊かな生態系を回復することにはならないと思っています。