ミヤマザクラ

今年は豪雪でしたからその雪におされてつぶれたような林の一角がありそこにパラパラと白い花を咲かせている樹がありました。近づいて観るとミヤマザクラでした。サクラ属（ケラスス）の一つですがほかの種に比べ花期が遅いのが特徴なのですがそれにしてもかなり遅めの花が残っていました。ミヤマザクラは県内の自生はほぼなくわずかに苗場山周辺の高所に県境を挟んで見られる程度だと思います。北の天満神社周辺は海抜は苗場山周辺に比べかなり低いのですが残念ながら新潟県内ではありません。

ミヤマザクラの花

花は葉が展開してから咲く種です。白い花ですから葉に紛れて分かりにくいこともありまた、深山に生育する種ですから認知度は低いものです。

ミヤマザクラの花 拡大

アップで花を撮ってみました。サクラ属ではあるもののどこか違います。花糸が細く長い点や花弁の中央が凹んでいないところが違和感を持つ点なのでしょう。

ミヤマザクラの花弁が散った後

ちょうど花弁が散った直後のものがありましたから載せておきます。ほかのサクラ属の種との違いもはっきりします。花茎が長い種であることが分かります。

ミヤマザクラの葉

毛はかなり毛深いのですが写真ではわかりにくいでしょうか。柄のところに蜜腺もあります。