森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

北野天満宮社の近くの自然湧水を覆う六角堂

2021年06月09日 | 雑記

コロナが収まっていない中での出歩きはやや気が引けるのですが、調べたいこともあり動かざるを得ないことがあります。長野県との県境に信濃川に名前を変える千曲川に注ぐ志久見川という支流があります。この支流沿いをいったところに北野天満宮という社があるのですがこの辺りに長野県栄村の植物を集めようとされた方がおられました。すでに故人でその後がどうなったのか知りたくて見に行きました。手がけられ比較的短い期間で亡くなられてしまいましたから、ほとんど形になっていませんしかなり荒れていました。

天満宮社の川向に自然湧水がありとうとうと湧き出ていますが、それを六角堂のような建物で覆い保存しているようです。中に入ることはできず窓から覗くという体で自然湧水を見ることができました。


六角堂内の自然湧水

2021年06月09日 | 雑記

窓から覗くと綺麗な水が大量に噴き出ています。かなりの迫力のある湧水で危険なためこの六角堂があるのだと感じた次第です。そしてこの水は何に利用されるわけでもなく下の志久見川に流れ落ちていました。


アリアケスミレ

2021年06月09日 | 自然観察日記

深い渓谷の中でも所々広い場所があり集落が点在しています。その右岸では最奥に当たるのでしょうか温泉施設もあって観光スポットにする意図があったようです。残念ながら志を継がれた方がおられないのでしょう放置された田畑ともつかぬまた雑木林でもなく草地が広がっていました。その中に野芝の生えるなかに細々と生きているアリアケスミレをみつけました。アリアケスミレは低地の比較的湿った田畑の土手などによく見られるものですが、この山奥で出会うことの驚きと必死で生きているという姿に哀れを感じた次第です。


アリアケスミレの花

2021年06月09日 | 自然観察日記

付近には同じものは見当たらず唯一花を咲かせている個体であり唯一の花でした。この種は人とのかかわりが必要な種のように思います。農地などの付近には元気よく生育しているのですが放置された環境ではどんどん衰退していくようです。