森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ムラサキヤシオ

2021年06月26日 | 自然観察日記

春の三国山を登ってみました。残雪はなかったもののまだカタクリの葉が生き生きとしているタイミングです。新潟と群馬の県境に鎮座する1636mの山です。三国峠はかつて越後と上州を結ぶ三国街道の要所で著名な人がここを歩いた記録が残されています。尾根筋に行くと鮮やかなムラサキヤシオの花が満開であたりを照らしているようにみえます。ヤシオと付く名のツツジは3種ほどありますが、新潟でも見られる唯一の種です。樹形も小型で尾根筋ではベニサラサドウダンやコメツツジと混在しています。


ムラサキヤシオの花

2021年06月26日 | 自然観察日記

色彩は濃い桃色でアズマシャクナゲの色彩に近いものがあります。アズマシャクナゲも見られましたが個体数はそれほど多くなく花数も少ないので三国山を彩る主役がこのムラサキヤシオでした。


ムラサキヤシオの葉

2021年06月26日 | 自然観察日記

例えば草津の高原ではムラサキヤシオとミツバツツジが混在しています。それにアズマシャクナゲも見られますから似たような色彩の花があるれているのですが、三国山はミツバツツジの花は気づきません。しかし、近くにはユキグニミツバツツジという種が自生していますからどこかにあるのではと思います。