ヒメサユリがちょうど開花期でした。新鮮な花があちこちに見られて花の減った里山を彩っていました。ヒメサユリは新潟・福島・山形の三県にまたがる山域にのみ自生している種です。ここで進化し生まれた種ですから新潟の誇るべき花ということになります。
昨年ヤマユリがイノシシに食害されて壊滅的になったという話を人伝えに聞いていましたがヒメサユリはどうだったのでしょうか。地面は荒らされている風でもありませんでしたしそれなりの個体数が見られましたからヤマユリほどの被害はなかったのでしょうか。花の香りがイノシシを誘い込まなかったのか、開花時期がずれていることなどからイノシシがやってきたタイミングで見逃されていたのかともかく幸運でした。
雪国植物園は新潟県内の800m以下の種を集めることを目標にしていると聞きますからササユリもあります。しかし、今回はササユリを見るけることができませんでした。花は6月になってから咲く種ですからなかなか見つけにくい状態です。葉がヒメサユリに似ているのですが葉先が白く点状になっていることが多いのでそれを頼りに探しましたがらしいものはいづれもヒメサユリの葉でした。