群馬県にある吹き割の滝に久しぶりに訪れました。滝を観光するのが目的ではなくこの滝をぐるりと回る散策路がありますが、この散策路を歩くことが目的です。ゆっくりと散策路を歩いて渓流沿いに見られる植物を観察することが出きました。
吹き割の滝は片品川の吹き割渓谷といわれる場所に見られます。渓谷は凝灰岩を中心にできていて河床が平板のところにある断層が滝状になっているという話です。右岸は屏風岩と呼ばれる切り立った岸壁がありその上に遊歩道があります。
7月の下旬でしたからまだヤマユリの花がありました。しかし、その生えている場所が驚きです。大岩壁の上部、土もほとんどなさそうな場所にしっかりと生育し白い花を見せています。里山のヤマユリを見ている範囲では想像もつかない生態です。
実はヤマユリは各所にありいづれもこんな岩の割れ目などに根を張って生育しています。里山のヤマユリは発達した土壌に生育するのですが、イノシシにほとんどが食害されて風前の灯火になっています。しかし、岩場のヤマユリは一見生育しにくそうですが一度根付くと安全な場所なのでしょう伸び伸びと生育しています。