ダンコウバイも見られました。ダンコウバイの新潟県の分布は群馬県境の魚沼地域から県の南部の山地に見られ、上越の海岸、中越から県北地域には自生は確認されていません。ざっくり言うと高田-六日町のラインより北には見られず非常にはっきりとしています。こんな分布の延長線上で群馬県では比較的出会う機会が多い気がします。全国にも新潟県や関東から西に分布するとされています。吹き割渓谷の崖の一角に根を下ろしていました。葉はシロモジの葉によく似ていますが3列する葉は切れ込みが浅い特徴があります。
ダンコウバイが見られる崖の下にはくぼみがあり溜水で満たされています。増水時には消失する溜水の可能性もありますが、安定しているときは湿地の植物を観るのに格好な場所になっています。この溜まりにはツルヨシのランナーが綺麗な形で観察できました。