森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミヤマウズラ

2021年09月09日 | 自然観察日記

右岸の散策路は一部スギなどの植林がなされていてその中を歩くようになっています。かなりの急傾斜地ですからやがて雑木の林になっていきます。原生林というわけではないでしょうが二次林として本来の植生が広がっているようにみえました。ただ、ごく狭い範囲を歩いているに過ぎませんから見える部分から想像しての話です。ところで、散策脇の石を積んで補強した縁にミヤマウズラが一株生育していました。


ミヤマウズラの葉

2021年09月09日 | 自然観察日記

葉の文様が独特で名前の由来にもなっています。新潟県内ではとても珍しいというものではありません。雑木林の中にパラパラと自生している種で群生するような性質はないようです。しかし、群馬県では絶滅危惧種に指定されているのだそうです。とにかく「ラン」と聞くと盗掘されるケースが多く、このような目立つところにあると間もなく持ち去られてしまう運命にあるのかと思うと心が痛みます。