森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

どろんこのドンド焼き その4 着火

2007年01月08日 | 風景
 予定時間に着火です。村の社でいただいた神火を役員が松明で運び着火しました。もう一つセレモニーでもあってもいいのですが無造作に火がつきました。

どろんこのドンド焼き その3 完成した「塔」

2007年01月08日 | 風景
 そういえば、この「塔」を何というのか判りません。後で長老に聞かなければなりませんね。高さ十数mの立派なものが出来ました。強風の中苦心して作った作品です。
 夕刻これに火を入れて、豊作を祈願したり無病息災を祈ったりすることになります。

どろんこのドンド焼き その2 

2007年01月08日 | 風景
 朝早くから町内の子供を含めて数十人が農家から頂いた竹や藁、あるいはマメの干した枝の束をうず高く積みました。会場の水田には水がたまっていて所によってはぬかるみ、足を取られながらの「塔」の作成です。
 誰が指揮しているのかよく判らないうちに形が出来ていくのですが不思議です。代わる代わるに手伝いをしているとそれなりに形になっていくというのが伝統というのでしょうか。
 出来上がったときは私は泥んこでした。よく見ると汚れていない人もいるということは・・・要領のいい人も要るんだなぁ。そうはいってもここは地域のコミュニケーションがしっかりと根付いているということを確認しました。それに、どんどん失われている古くからの行事が続いていることをちょっと自慢したいですね。

どろんこのドンド焼き その1 会場遠景

2007年01月08日 | 風景
 大荒れの今日は成人の日。15日が恒例であった私の年代では少々ピンと来ないのですが、我が町では「ドンド焼き」の行事がある日です。「賽の神」という名でも知られていますが我が町では「ドンド焼き」といっています。例年なら真っ白な雪原で行われる雪国特有な風情のある行事なのですが、今年は最悪の条件です。ご覧の通り会場には雪は全くありません。
 今日は大雪の予報さえ出ているのにどうしたことでしょうか。雪の越後に雪が無いというのまさに異常気象そのものですね。

ホヤ・ムルティフローラ・・・新年の願いをこめて

2007年01月07日 | 自然観察日記
 ホヤ・ムルティフローラというガガイモ科の花です。普通サクラランという名で普及していて、葉の芸が好まれる蔓性の観葉植物です。花も魅力的で星型の花が丸くボール状に咲きます。沢山の種がありますからこれだけを収集することを趣味にしている人も多いといいます。サクラランは日本の南部に自生がありますが、越後では近縁種はありますがホヤ属はありません。
 それはそうと、花が面白いですね。四方に広がる花火のようであり、勢い良く飛び出そうとする子供達のようです。私は、一つ一つの花が一瞬龍の顔に見えました。白龍ですね。広がり大きくなろうとする勢いが感じられるものです。新年には良い花ですね。


何気ない景色の中に奇跡を想う

2007年01月06日 | 自然観察日記
 ケヤキの大木に張り付いたコケ類の中にノキシノブが一株着生していました。どこにでもありそうな素材を一部分切り取った景色です。艶やかさはないけれどコケの美しさにも気づきました。
 シダもコケも花を持たない植物、それらに隠花植物という名があります。「隠」というより「無」が正しいですね。着生という性質も面白いものですが、見た目同じ緑色した植物体にも拘らず、細胞の核の中の染色体数で見るとコケは半数体シダは倍数体になっているというのも不思議な事実です。進化の長い歴史が生んだ奇跡です。

ヒヨドリが食べない赤い実

2007年01月05日 | 自然観察日記
 穏やかな日和に誘われて越後の田舎道をゆっくりとドライブを楽しみました。海よりの丘で赤い実を見つけました。ヒヨドリジョウゴというナス科の実です。色の無い冬枯れの中ではこれだけでも幸せな気分になります。
 ところでこの実は「ヒヨドリ」や「上戸」という名が付いているにも拘らず、いまだに残っているのはなぜでしょう。少なくともヒヨドリにとっては好物ではないはずですし、有毒成分も含まれていることからこの名が付いた理由が解せません。どういういきさつがあったのか名付け親に聞いてみたいものですね。
 もっとも、冬が過ぎ春に近づく頃には有毒成分も分解され美味しくなるのかもしれません。

ドンベア・・・桜を想い描いて

2007年01月04日 | 自然観察日記
 アフリカ原産の低木。アオギリ科の花木だそうで、桜を思い起こさせるところがあります。
 今日は仕事始め、簡単に正月休みに溜まった仕事を片付けて終わり。福来夢茶が大ヒットするように皆で祈願しました。今日もお日様を見ながら出社しました。穏やかお正月には本当に感謝しています。早く桜の時期が来ることも祈りながらの1年の始まりです。
 そういえば、この福来夢茶に宝くじを入れたのを紹介してありませんね。まだ残があるそうですからご希望の方はどうぞ。幸運が来るかもですね。
http://store.yahoo.co.jp/ap-plumworld/

パフィオペデラム・・・毎年咲いてくれてありがとう

2007年01月03日 | 自然観察日記
 今年もインシグネが咲きました。栽培しているパフィオで冬場を飾ってくれる貴重な種です。もう付き合ってかれこれ20年くらいになった気がしますが、気難しいパフィオの中では丈夫で作り易い品種です。
 どの花も魅力はありますが、特にランはどれも奥の深い不思議な花だと思います。受粉にこぎつけるまでの凝りに凝った仕掛けから色彩の豊かさなどなど。さらに出来た種子の不思議。どの種のランも種子には栄養が蓄えられていないのです。微粒子で風に飛ばされやすい構造は理解しやすいけれど、栄養が無い種子がどうして発芽成長できるのか、その仕掛けをご存知ですか?いずれ取り上げることにして今日は気品の高いインシグネ・カスミホープの花を鑑賞することにしましょう。

茉莉花

2007年01月02日 | 自然観察日記
 モクセイ科のマツリカです。あるいは「ジャスミン」と読みます。アラビアからインドに分布するもので日本では鉢植えや温室でときたま見る程度です。香りが優れているのでジャスミン茶の香り付けする原料に利用されています。
 ところが、「ジャスミン」という名前はいろいろな香り植物に付けられていて、少々混乱気味です。マダカスカルジャスミン(ガガイモ科)、ハゴロモジャスミン(モクセイ科)、カロライナジャスミン(マチン科)などがありますが、ジャスミン茶の香り付けに使うことはありません。その辺をはっきりさせるためでしょうか、マツリカをアラビアジャスミンと呼ぶことがあります。

初日の出

2007年01月01日 | 風景
 越後では珍しい初日の出です。我が家の庭から見る何年ぶりかの初日です。いつもいつも鉛色した空のもと、耐えに耐えた生活を強いられる雪国の人間にとって、初日の出を見れる喜びはひとしおのものです。だからこそ今年はきっと良い年であることを確信し眩しい陽の光を浴びました。