花が少ない時期ですが、森はいろいろな生き物が活動しています。昆虫も動きも日に日に活発になってきていますが、キノコも夏のキノコが出始めています。
むき出しの切り通しから鮮やかな赤い色を見せているのはニオイコベニタケ(と考えています。ドクベニタケとは色彩が違います)。いい色ですね。何でもその種の盛りのときは感動的な色彩を発するものだと思いますね。
むき出しの切り通しから鮮やかな赤い色を見せているのはニオイコベニタケ(と考えています。ドクベニタケとは色彩が違います)。いい色ですね。何でもその種の盛りのときは感動的な色彩を発するものだと思いますね。
ベニタケの仲間のキノコもなかなか判別のしにくいものです。世に出ている図版では特定できないものが非情に沢山ありますね。実物を見てむりやり図版の種に当てはめるようなことは禁物です。特にキノコは「食べる」ということがありますから誤判定は大きなトラブルの原因になります。とにかく何度も何度も図版を参考にし現物と対話することが大事だと思っています。
久しぶりです。アカヤマドリという大型のキノコです。残念ながらかなりの老菌でまもなく崩れ落ちるような状態ですが、めったに出会えない代物です。
過去に1度だけ福島県境の未丈ケ岳の麓で採取した覚えがあります。30年も昔のことですが、このときの感激を思い出しました。大小3個体、それも展開しているものからまだ展開していないものと・・。このときは、テントを張って調査をしていたときでしたから、これはさっそく夕餉の素材になりました。汁物にしたのですが、それが驚きでカレーのように真黄色のとろみのあるものになってしまいました。恐る恐る試食してみると、とてもこくが出て美味しいものですから大歓声があがったものでした。もう一度食べてみたいキノコですね。
過去に1度だけ福島県境の未丈ケ岳の麓で採取した覚えがあります。30年も昔のことですが、このときの感激を思い出しました。大小3個体、それも展開しているものからまだ展開していないものと・・。このときは、テントを張って調査をしていたときでしたから、これはさっそく夕餉の素材になりました。汁物にしたのですが、それが驚きでカレーのように真黄色のとろみのあるものになってしまいました。恐る恐る試食してみると、とてもこくが出て美味しいものですから大歓声があがったものでした。もう一度食べてみたいキノコですね。
絶滅危惧種展に展示されていました。絶滅危惧リストには入っていないと思いますが、高山の湿地に見られる種で、こんな低地でもしっかり栽培されて花も見事についていることに感心して写真を撮りました。高山の湿地そののも少なくなっていることですから大切にしなければならない種であることは確かです。そろそろ夏山、登山の季節ですね。高山植物を見に登ってみたくなりました。
絶滅危惧植物は非情に沢山あります。日本に自生する種がおよそ5~6000種とするとその1/4がそれに該当すると考えてもいいという話があります。絶滅が心配されている種に対しては細心の注意を払って守っていかなければなりません。
ところで、庭や公園などに植えられ普段目にしている種が実は野生では危機的な状態になっているという例もあります(キキョウなど)。ですから、絶滅危惧種を理解するののにも単純は話ではありません。西南諸島や小笠原など特異な環境に適応進化した種はほぼ全てが環境の多様さとともに生育地の広さが少ないためほぼ全てが絶滅危惧種です。この延長で、厳密に見ていけば、広範囲に成育する種でも実は各地の微環境は異なりそこに適応した個体群はそれなりのDNAを持つと考えると、それはそれなりに貴重な存在ということになりますね。
このイズアサツキは伊豆半島などに限定的に生育するアサツキの亜種だそうで、絶滅危惧種に指定されています。
ところで、庭や公園などに植えられ普段目にしている種が実は野生では危機的な状態になっているという例もあります(キキョウなど)。ですから、絶滅危惧種を理解するののにも単純は話ではありません。西南諸島や小笠原など特異な環境に適応進化した種はほぼ全てが環境の多様さとともに生育地の広さが少ないためほぼ全てが絶滅危惧種です。この延長で、厳密に見ていけば、広範囲に成育する種でも実は各地の微環境は異なりそこに適応した個体群はそれなりのDNAを持つと考えると、それはそれなりに貴重な存在ということになりますね。
このイズアサツキは伊豆半島などに限定的に生育するアサツキの亜種だそうで、絶滅危惧種に指定されています。
時々報告される帯化現象が里山フィールドミュージアムで見られます。今回はヤマユリに出ているのですが、それがとてつもないモンスターになっています。ついた花数がざっと60個。とても全てが成長できるわけでもありませんが、すでに数個が茶褐色になって脱落しました。このままどう推移するのか観察中です。さて、何個開花まで行くのでしょうか。そろそろヤマユリのシーズン、他の株は日増しにつぼみが大きくなってくるのが分かります。
帯化は石化とも言われるようですが、「帯」のほうが実態に合っているようです。扁平な茎に何枚もの葉が出ています。その原因はウイルスとも薬剤ともいわれているのですがメカニズムは定かではありません。以前、産業廃棄物の埋められていた土地に多く発生したというような話を聞いたことがありますから、人間生活の副産物的な要素が強いのかもしれませんね。
チドリというと水際の鳥というイメージなのですが、水もない広い駐車場とそれに接する道路上を行ったりきたり・・。このチドリは甲高い声を出して、私の前方を一定の距離を保って右に左へと走ります。最初気づかなかったのですが、「ああこれは『偽傷』行動だ!」と思い立って後ろを振り返るともう一羽が距離を保ってこちらを伺っている様子。つがいですね。近くにきっと巣があるか雛がいるのでしょう。駐車場に接する藪のどこかに巣があるとにらんで、しばらく探しましたが残念ながら見つかりませんでした。その間、2羽のチドリは私の気をひこうと必死で誘ってきます。子を守る親鳥の本能、どういう過程を経てこのような偽傷行動をDNAに組み込んできたのでしょうか。先を急ぐ必要もあったのですが、しばらくチドリと遊んでみました。(この種はコチドリという種でした)
今、森の中はトリアシショウマがいい景観を作っています。やや鬱蒼とした森の中に純白な穂状の花がほんのりと明かりをともしたように緑の空間に点々と灯っている感じでとてもいいですね。「森のアスチルベ」と呼んでいます。うっとうしい梅雨空のさなか森の散策も素敵ですよ。
この花は一つ一つをアップで見るよりも、森の中に群生しているのを見るのがいいですね。でも、それをカメラでは捕らえきれません。むしろ花を見て楽しむというより、広い空間に点在する花に囲まれて自らの存在を感ずること、そんな喜びを得る心地です。
絶滅危惧の一つです。鹿児島県奄美大島の海岸に自生し、園芸種のカサブランカの原種だそうです。ヤマユリに似た白色系のものです。県内もそろそろヤマユリの季節で野生のユリが各所で花を見せることでしょう。そういえば、最近数を増しているユリにタカサゴユリという白色系のユリがありますね。台湾原産の帰化植物です。同じような種でありながら、方や絶滅危惧種、方や帰化植物として生育地を拡大させている・・。この違いは何でしょうか。
食虫植物のタヌキモの仲間で実に若いらしいものを見つけました。ウサギゴケよは上手く名前がついたものですね。「コケ」といってもコケ植物ではなく、れっきとした被子植物です。「虫食」をするのは湿地の栄養のないところに自生するためにやむにやまれず昆虫から窒素源を得ている適応の姿です。