森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

小松原湿原 秋 中屋敷

2011年09月17日 | 風景
池塘(ちとう)が出てくるのが中屋敷といわれる湿原からで、ここには秋山郷の結東からの登山道が合流します。林道のゲートが開かない場合はこの登山道を3時間かけて登って来る予定でした。

ナンブアザミ つぼみ

2011年09月16日 | 自然観察日記
咲き出しそうなつぼみでアザミ特有な形状をしていて色も綺麗ですから花の盛りとまた異なっていいですね。ほう片を反り返らせた姿は竜の頭に見えなくも無い気がします。かなり赤ら顔の竜ですが・・。大型のアザミで越後では普通の種で山間のやや湿り気のある場所に良く見られます。

ナンブアザミ 花

2011年09月16日 | 自然観察日記
ナンブアザミの開花株。キク科の花は集合花で管状花がびっしりついています。アーティチョークを思い出させるような絵になりましたがこの写真はやらせで正しくはありません。このアザミは決して上を向いて咲いていることはないのです。

ネナシカズラ

2011年09月15日 | 自然観察日記
日当たりの良い草原に「ラーメンをひっくり返したような」糸状の塊があればそれはネナシカズラが暴れている現場です。ネナシカズラといってもアメリカネナシカズラ、マメダオシという似た種があって知識が無いと区別が出来ませんが、今一番暴れているのは帰化植物のアメリカネナシカズラだと考えてよさそうです。土中の根をなくし取り付いた草に寄生根を差し込んで生活する恐ろしい習性を持っています。餌食になるのはマメ科植物が多いようでこのときはヤハズソウに巻きついていました。

ヌスビトハギ 実

2011年09月15日 | 自然観察日記
秋の野山には欠かせない存在で花といい実といい話題を提供してくれる種ですね。しかし、この種を見ていると変異が大変多いことに気づきます。花の色や果実の紋様などは直ぐに分かることで、花のつき方花軸の出し方、葉の様子などなど・・。小葉の形が丸いと別種(マルバヌスビトハギ)。でも花はそっくりですが・・。ともかく全国的にこのグループは亜種変種などが沢山ある種の一つで発展途上のグループなのです。

アカメガシワ 実

2011年09月14日 | 自然観察日記
秋は実の季節。里山のあちこちでみられる実をウォッチング。これはアカメガシワの若い実でまが雌しべは柱頭が3つに別れています。表面には腺毛の類が沢山ついているのが見て取れます。長い毛状突起もありますね。真皮は3室。このふくらみの中に3個の種子があるはずです。

ダイコンソウ 実

2011年09月14日 | 自然観察日記
いがぐり状態のものはダイコンソウの若い実です。先端は奇妙な形で曲がっていて衣服などに付きやすい構造をしています。これは花柱の先の柱頭が変形するのですが、最初は素直な形をしているのに面白い変化です。目的は「ひっつき虫」になることでしょうが単純にかぎ状に曲がれば事足りるのにどういういきさつがあったのでしょうか。苦労して編み出した形質です。一度ルーペでご覧になると面白いですよ。

キンミズヒキ 実

2011年09月14日 | 自然観察日記
有名なひっつき虫。キンミズヒキの実です。先が曲がった棘のようなものが沢山見られます。これでひっつくのですが、この棘つぼみの頃から用意されていて花弁の外側にあるがくのさらに外にあるのです。前記のダイコンソウとは少々異なり同じバラ科のひっつき虫でもいろいろな進化があります。

ウグイスの卵

2011年09月13日 | 自然観察日記
先日長岡科学博物館にお世話になっていろいろな体験やら教えを乞いました。その中で沢山の発見があったのですがそのうちの一つがウグイスの卵です。鳴き声だけは良く知っているウグイス、そのほかは全く知らないといって良い存在です。卵の色に驚き感心しました。つくずく見入ってしまいました。

竹の高地にて

2011年09月13日 | 自然観察日記
子供たちと長岡の奥座敷竹の高地の和紙工房に出向いたときのこと、畑に怪しげな一群が・・・。これ全て頭部だけのマネキン。少々異様な光景に足が止まってしまいましたね。鳥追いには効果がありそうです。

ネコハギ

2011年09月12日 | 自然観察日記
荒地などに普通にありそうなものなのにあまり気が付かないのがネコハギです。たまたま大潟の朝日池周辺で見かけました。荒れ地というより林の中。切り通しにも張り付いていましたからやや荒れ地好みの種のようです。小葉が3枚のつる性でうす赤い斑紋をもつ白い花。清楚で結構素敵な花です。他の草が生えていないような場所を占有し縦横無尽に這い回っていますがクズの傍若無人ぶりに比べればとても可愛い存在です。

キツネノマゴ

2011年09月12日 | 自然観察日記
ネコハギの生えていた脇の林にはキツネノマゴがありました。小さな花ですから見逃しそうです。変わった名前です。覚えたての頃はキツネの「ゴマ」と早とちり。そのまま長い間修正されずに少々恥をかいた代物です。よくよく見れば味わいのある花ですがとらえどころのない存在ですね。山際の半日陰にはよくある種です。

大潟 鵜の池

2011年09月11日 | 風景
「大潟水と緑の公園」の鵜の池に広がるハスの群落を遠目で見た光景です。朝日池と対になって大きな県立公園として整備されています。気になるのはその手前に広がるうっすらと黄色い植物の群落です。あいにく双眼鏡を持ち合わせていないために直接確認が出来ませんでした。

タヌキモの群落

2011年09月11日 | 自然観察日記
デジカメで写してそれを拡大してようやく正体を確認しました。タヌキモでした。イヌタヌキモというのもありますから正確には確認できません。いずれにせよこの季節こんなに大規模な群落が出来るのに感心しました。幅数十mに長さは200~300mはあろうかという規模でハスの群落を取り巻くように湖面にびっしり繁茂しています。あいにく岸近くまでは広がっていないのでこんな写真が精一杯。この様子をみたら絶滅は心配ないかなと思ってしまうくらいです。しかし、水草は繁茂するのも爆発的になら消滅するのも急降下で微妙な環境変化で様子が一変します。気を配りながら推移を見守る姿勢が必要です。