森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アズマネザサの鞘

2016年04月21日 | 自然観察日記
ササタケの仲間も難しいグループです。地味でもあり魅力的な花もありませんから取り組む人はあまり見かけません。私も敬遠気味の方で必要最低限を観察しているにすぎません。しかし、植生を意識するときは避けては通れない場合があります。最近は新潟県内ばかりでなく太平洋側の生態にもかかわりを持つようになってきましたからますます重要になってきました。
太平洋側ではアズマネザサが一番多いのだそうです。ミヤコザサはもう少し高所に見られます。ヤダケもときどきありますが、今回訪れた白河の里山の狭い範囲には見かけませんでした。

カスミザクラ

2016年04月21日 | 自然観察日記
サクラの高木も見られます。葉や花がないので少し怪しいところはあるのですが、おそらくカスミザクラ。株立ちになっているところを見ると若い段階で切られた経験のある株でしょう。

白河近郊の里山の雑木林

2016年04月20日 | 自然観察日記
白河関の森公園に隣接する放置された里山に踏み込んでみました。道もないところで近辺の里山を代表しているのか明確なところは分かりませんが、それらしいと思いましたから少しの間歩いてみました。
新潟の里山と明らかに違うところは常緑の低木がまるでないこと。アズマネザサが目立ちますがこれらのササ類を除けばユキツバキやらヒメアオキやらエゾユズリハなどに匹敵するものが見当たりません。東北南部(太平洋側から内陸)の冬場の雑木林は枯葉色でした。

モウソウチクが忍び寄る雑木林

2016年04月20日 | 自然観察日記
至る所で見られる光景ですが竹林が放置されたために隣接する雑木林に侵入してきています。昔ながらの里山の雑木林はやがてモウソウチクがはびこるようになってしまうのでしょうか?そう長くかからない気がします。民家が近くにある場所は竹林が多くあります。タケノコを採集したり竹材を利用するために以前は大切な林でしたが地下茎で繁茂する性質があるため放置されると雑木林にとっては致命的なダメージが与えられます。皆伐して竹を除かないと復活は難しいのではないでしょうか。

この巨木は?

2016年04月19日 | 自然観察日記
ひときわ大きな巨木(変な表現ですね)がありました。どうやって調べたらいいかわからないので一応ブログに載せて、どなたか手掛かりになるようなコメントがいただけないかと思った次第。この樹も近寄れないので望遠などで撮影。径は2m弱くらい。樹高30mはあるでしょう。

不明巨木の葉

2016年04月19日 | 自然観察日記
足元に大きな枯れ葉が落ちています。落ち葉のある位置とその量の多さから推測するとこの巨木から落ちたと類推できます。この葉を持ち帰って調べればわかると思ったのですが、手元にある資料ではお手上げ。現在宙に浮いた状態です。極めて大きな葉で長さが約35cm強幅は15cm程。鋸歯ありで葉の形からしてブナ科の種と思ったのですが該当するものにたどり着けません。ただ、大きさを除けばナラガシワの葉に極似しています。しかし、ナラガシワがこんなに大きな葉であるはずもなく困惑気味。外来のオークなのかとも思うのですがお手上げ・・。

不明巨木の樹肌

2016年04月19日 | 自然観察日記
画像を引き延ばして樹肌を載せました。在来のナラ属とも違うような気もします。どなたかヒントをいただけると胸のつかえも取れるのですが・・。お願いします。

従二位の杉

2016年04月18日 | 自然観察日記
杉の巨木もあります。従二位の杉となずけられた樹齢推定800年とのこと。やはりこの地は歴史がある場所なのだと感じました。径2m弱、樹高30mはありそうでした。

イヌシデの巨木

2016年04月18日 | 自然観察日記
イヌシデと思われます。少し離れた場所で近寄れないため望遠にして撮影。径は1ⅿ程度。樹高は20~30mの間。イヌシデの樹肌は結構滑らかな感じがするのですが、ここまでの老樹になると樹皮が剥げ気味でごつごつした感じになっていました。新潟県内にもかなりの巨木はありますから特別珍しいというものではありませんが、この程度の巨木が林立しているというのが驚きなのです。

サイカチの巨木

2016年04月17日 | 自然観察日記
新潟県内ではあまり見かけないサイカチの巨木。径80~90cmといったところ。園路からやや離れていましたからかなり当てずっぽう。昔子供の頃、我が家の裏の空き地にサイカチが発芽成長して径20cmくらいまでになったことがあります。とんでもない棘の樹で固く鋭いものでかなり大型ですから刺されば命に関わるというと大げさのようですが、場合によっては転んだはずみということもありますからあながち嘘ではないのです。残念ながらその樹は親に切られてしまいました。
しかし、太平洋側の各所にはサイカチの巨木が案外残されていて神社の御神木のような扱いを受けているところもあるそうです。面白いのは天然記念物に指定されている「田所のサイカチ」(推定樹齢 600年)というのが栃木県にあるのだそうです。同性のサイカチ、他人ごとではありませんから近々会いに行かなければなりません。

サイカチの実

2016年04月17日 | 自然観察日記
昨年のサイカチの実が手の届くところに落ちていましたから歩道にあげてパチリ。何よりこれはサイカチという証拠です。ゆがんだマメ科の鞘状の実。

コブシの巨木

2016年04月16日 | 自然観察日記
巨木を見るのも興奮するもの。近寄ってみたいのですがそこはカタクリのために整備された場所ですから遠くのものは指をくわえて「何だろう?」と思う場kり。写真も撮れません。残念!
それでも歩道に近いものはなんとかなりますからいくつか取り上げます。これはコブシ。径はざっくり1m。でかい!高さは30mは越しているでしょう。ここまで老齢になると樹の表面は凹凸が激しくコブシのツルっとした樹肌ではありません。不極風格があります。何年生きているのでしょうか?