森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

テンケイナツフジのむかご

2017年02月24日 | 自然観察日記
興味を抱いたのはこのむかご。結構たくさん付いていて実をつけるよりむかごで繁殖する方が多いのではと思います。形は不揃いですが先端に芽を持つ長楕円形の芋状のもの。つるの節々についています。

タイワンレンギョウ

2017年02月23日 | 自然観察日記
「ドゥランタ」という青い花が垂れ下がった枝先に総状につく鉢物を見ることがあるのですが、これが「タイワンレンギョウ」という別名があり、黄色い果実が着くものとは知りりませんでした。この前に立っときは「レンギョウ」という名で知っている花木は液果をつけるという認識がありませんでしたから、とても違和感を持ちました。花がない季節です。後で「ドゥランタ」のことと分かるとますます違和感。なんで「レンギョウ」とう名がついてしまったののでしょうか。

タイワンレンギョウの実

2017年02月23日 | 自然観察日記
青い「ドゥランタ」の花は知っていますが、この黄色の液果とはなかなか結び付きません。実は1~2cm、食べれそうですがどんな味がするのでしょうか。クマツヅラ科の常緑低木。団地では地植えも可能とか。

ゲッキツ

2017年02月22日 | 自然観察日記
観葉植物でときおり鉢に植わって販売されているものを見ますが、結構大きくなる樹木です。別名オレンジジャスミンともいうのだそうでよい香りがすることで人気があります。花はなく写真では白い花。果実とつぼみでしょうかたくさん付いていました。

ゲッキツのつぼみ

2017年02月22日 | 自然観察日記
花は見られませんがつぼみが沢山。青い果実が沢山ありますから、花が咲くころ果実が熟すのでしょうか。根や葉は薬用に、材は固く彫刻に利用さるるとあります。ミカン科でモクセイ科のジャスミンとは全くの別系統。

ゲッキツの青い実

2017年02月22日 | 自然観察日記
ゲッキツは熟すと赤い実になるとのこと。中を割ってみるとミカンの果実のようになっているような記述がありますが未確認です。ゲッキツの分布は広くアジアからオセアニアの熱帯、亜熱帯に分布しているのだそうで、日本の沖縄諸島にも見られます。

キンゴウガン

2017年02月21日 | 自然観察日記
温室内ではそれなりの高木で上の方に黄色い花が見えているものがありました。名板を見るとキンゴウガンとあります。温室の定番であるベニゴウガンの黄色い花の種かなと思いましたが、マメ科のネムノキ属でなくアカシア属なのだそうです。こういう形状の花はマメ科のネムノキ属のものという思い込みがあって少々違和感がありました。しかし、同じマメ科のグループ、他にも私の知らない種でこういう形質のものが多々あるのでしょうか。

キンゴウガンの葉と花

2017年02月21日 | 自然観察日記
キンゴウガンは有用植物とされ、花や果実・樹皮は各種の化学物質が取れ化粧品や染料などに利用されるとのこと。似たものにギンゴウガンというのがあるそうですが、これはキンゴウガンの白化種でなくネムノキ属の種で繁殖力が強く帰化植物で侵略的外来種のギンネムのことなのだそうです。

キバナアマの花

2017年02月20日 | 自然観察日記
この温室も季節柄花が多くみられませんでしたが、ひときわ目立っていたのがこのキバナアマ。アマ科の低木。アマ科という科は馴染みがありませんが、日本には唯一マツバニンジンという草本が自生しているとのこと。結構貴重な種らしく太平洋側の日当たりの良いやや乾燥気味の草地に時々見られるとのこと。それはそうと、このキバナアマは中国では「雲南月光花」とか「迎春柳」とかいわれ早春に咲く花として愛されている種だそうです。日本にも持ち込まれ各地の公園に植栽されたりや鉢物として販売もされているようです。清楚な黄色い花が印象的です。

キバナノアマの葉

2017年02月20日 | 自然観察日記
アマ科の種は帰化植物で少し日本に入ってきています。以前丘陵公園にキバナノマツバニンジンという種が発生したことがありましたが翌年には消失してその後姿を見ません。工事による一時的な発生だったようです。
ところで、葉だけではアマ科を把握するには無理があります。

カンテンイタビの実

2017年02月19日 | 自然観察日記
雲南温室に入りました。
中華料理店で食後しばしば「オーギョーチ」というデザートを食べたことがあります。ゼリー質ののど越しの良いもので口直しには最適なデザートの一つかななど思っていました。その材料となるのがこのカンテンイタビなのだそうで、改めてまじまじと見てしまいました。台湾に自生するとあり現地ではこれから作るスイーツを「愛玉子」(台湾語でオーギョーチ)といいレモン汁やシロップをかけて食べるのだそうです。それを中華レストランで食べていたというわけです。カンテンイタビはイチジクの仲間でペクチンが多く含まれるとのこと。これを取り出し凝固させたものがぜりー状のものになります。また食べてみたくなりました。

カンテンイタビの葉

2017年02月19日 | 自然観察日記
果実からはあまりイチジクの仲間というイメージがわかなかったのですが、葉はイチジクの仲間のイヌビワ(別名イタビ)に似ているところが感じられますから幾分納得です。イヌビワは西日本に自生しています。

トウカイコモウセンゴケ

2017年02月18日 | 自然観察日記
コモウセンゴケという種があります。モウセンゴケが夏緑性なのに対してコモウセンゴケは冬も枯れず常緑性の種だそうです。モウセンゴケより小型で葉が密に重なっているように見えます。宮城県以南の太平洋側、湿った粘土質の土壌に生育するのだそうですが、残念ながら私は自生しているものを見たことがありません。このコモウセンゴケに近い種で最近新種として認められたのがトウカイコモウセンゴケ。東海地方から近畿にかけて見られるとのこと。ざっくり言って、モウセンゴケとコモウセンゴケの中間的形質を持っている種とされ、例えば葉は葉柄が明瞭にありながら冬は枯れず赤い色帯びて越冬する性質があるということです。モウセンゴケの仲間にこういう種があることを初めて学びました。