森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

タチカメバソウの群落

2020年03月28日 | 自然観察日記
近くにニリンソウも群落を作っていて微妙に済み分けています。両種とも似たような環境を好む種で花に色も同じです。混在している場所があるのかもしれませんがこの時は気付きませんでした。

ハルトラノオ

2020年03月27日 | 自然観察日記
クリンユキフデとともにタデ科の花がもう一種見られました。ハルトラノオです。新潟県内では見られない種ですが群馬や長野方面の県境を越えると簡単に出会える種というイメージです。早春の花で10cm程度の小さな多年草です。

ハルトラノオの花

2020年03月27日 | 自然観察日記
20個くらいの花を総状につけた花序です。花弁を持たずがくが花弁様になっている種とされます。タデ科にはトラノオという名前が付く種が他にもありますが類縁的には無関係で形状を虎の尾に見立てているといわれます。しかい、ハルトラノオはどうみても虎の尾には見えないのですが・・。

ユリワサビ

2020年03月26日 | 自然観察日記
奥の散策路脇にユリワサビが見られました。比較的湿った場所ではありますがササ類が茂る環境です。もっとも新潟県内で出会ったことはなくあまり生態や分布を理解できていない種で、過去に例えば茨城などで観察した程度です。図鑑で知っているという種ですから図鑑に渓流沿いに見られるという記述と合わない雰囲気で生育していました。

クリンユキフデ

2020年03月25日 | 自然観察日記
この種も新潟県内では見られない種です。私の経験では近いところで長野、群馬の深山に行くと出会えるということになっています。タデ科の種で花の咲く時期や花の付き方などがなんとなく変わっているという印象を持っています。

クリンユキフデの花

2020年03月25日 | 自然観察日記
長い花序の先に複数の花が房状に咲くのですがその基部の葉腋にも小さな花序ができ数個の花を見せます。こういう形質はどういう利点があるのでしょうか不思議です。同じような形質を持つ種は私の知る範囲では思い出せません。

クロツバラ

2020年03月24日 | 自然観察日記
クロウメモドキ科のクロツバラです。湿地の植物で山間の湿った場所で時々見られます。雌雄異株の低木で丁度花の時期に出会いました。

クロツバラの葉

2020年03月24日 | 自然観察日記
花が奇麗なわけでもなく樹形が良いわけでもなく、とくに注目される要素のない種です。まさに地味な種。しかし、そういう控えめな存在である種でもれっきとした自然の構成要因でまだ知られていない重要な意味があるものと考えています。そういうものにも光を当てていきたいと考えています。

メギ

2020年03月23日 | 自然観察日記
新潟の山野ではまず出会えないメギが花をつけていました。森林植物園はミズバショウの自生も有名で花の終わったミズバショウの繁る湿地の一角に1mほどの低木で沢山の枝を出して生育していました。