山に登っているとミネカエデは目の高さに現れる樹の印象がありますが、この樹のような覆いつくすようなミネカエデは珍しいかもしれません。時に低海抜のところに生育した樹は低木といえどかなりの大きさになるものだと感心しました。
再びクマと出くわすのも気が引けるため琵琶池の周辺は早々に引き上げ蓮池に向かいました。昔散策していろいろ楽しませてもらった思い出がありその後の様子も気になていました。志賀高原のほぼ中心部に位置する蓮池は道路が入り組んでいてコロナ禍にあって人は少ないものの工事が盛んにおこなわれていました。
浅い湿地が所々にある湖畔を一周するコースで道はきれいに整備してあります。エゾシロネが岸近くの湿地にみられました。
浅い湿地が所々にある湖畔を一周するコースで道はきれいに整備してあります。エゾシロネが岸近くの湿地にみられました。
大内宿の庭先にスズランの黄色い実が見られましたので載せておきます。秋景色の一つで幾分オレンジ色を帯びた黄色い液果を付けています。スズランは有毒植物ですからおいしそうな実と思い口にすることは厳禁です。栽培されていることと実の大きさからこの個体はドイツスズランといわれる種の可能性が大きいと思います。
ダイコンソウの仲間でカラフトダイコンソウという種があることは分かっていたのですが、どれがそれかを確実に見極める自信がありませんでした。しかし、今回は明らかにダイコンソウとは異なる形質を持つものを確認でき調べてみるとカラフトダイコンソウに当てはまることを確認しました。
つる植物でもう一種。ヤマブドウが実を着けていました。雌雄異株の種で蔓を見かけてもなかなか果実を見ることが少ないものです。このつるも大木に巻き付いて高い樹木に絡まります。時にはとっかかりになるような樹木もみあたらないのに、まっすぐに上に伸びていてどうして絡み付けたのか不思議な場面に出会います。
まだ色づく前ですが大粒な実がたくさんついていました。数少ない機会にヤマブドウの熟した実がたくさん実った場面に出会ったことがあります。銀山平の奥でした。手の届くだけの範囲の実をいただいてブドウジュースに挑戦したことがありました。大量にはできなかったものの自然の恵みをいただきました。あれ以来そういう経験は遠のいています。