ノコンギクの高山系のような位置づけの種です。野反湖の展望茶周辺の草地にたくさん見られました。キク科植物のいわゆる野菊の仲間です。野菊もいろいろとありなかなか区別がつきにくいもの。理解するには現物を沢山見て学ぶ以外にはないのでしょう。
ノコンギクは青い色の頭花が多いのですが、薄く青みがかることもあるようですがミヤマコンギクは多くは白い色。ミヤマコンギクは色彩を除けば花の雰囲気はノコンギクのように見えますが、大きな違いは総苞が粘るということです。触ってみて粘ればミヤマコンギク、粘らなければノコンギクと考えても良いと思います。
別名ハコネギクといいます。箱根周辺に多いことからの名づけだそうです。葉で区別する一つのポイントが葉の最大幅が葉の付け根に近いところになる点だそうです。新しく知りましたのでこの次はこの点も忘れずにチェックしてみたいと思います。
野反湖の湖岸周辺を覆うササ原にひょろっとした背の高いキク科植物がありました。草丈150cm以上あるヤマニガナです。里山にも見られる種ですがそれほど頻繁に出会う種でもありません。高原で見るのは久しぶりでした。越年草ですが歩道からそれほど離れていないまでもササ原なのかに見られました。
8月、野反湖にヤナギランを訪ねていきました。しかし、タイミングを合わせたつもりでしたが今年は開花が例年より遅れているようで、ようやくちらほら開花株が見られました。ニッコウキスゲのように一面のヤナギランの景観がどこかにないか探していますがなかなか出会えません。未開花株の量などでも想像しても写真で見る景観には程遠い状態のように思えました。ヤナギランはパイオニア植物とも言われる種です。野反湖を開発した初期には繁茂していた可能性もありますが、今は湖岸はササ原が広がっていて植生が単純になってきているように思えました。
今年は出かけようとすると雨にたたられる機会が多いのですが、この日は新潟では雨模様で野反湖上空にも雨雲が接近するというような予想もありました。しかし、結果的には久しぶりに難を逃れたのですがスッキリしない景観でした。青空の元青く輝いている野反湖の雄大な景観は一見に値するものだと考えていますが、それは次回の楽しみにしたいと思います。