オオバコ科のルリトラノオ属の多年草で、北陸から東北地方の日本海側の海岸にそって見られる希少種です。新潟県内にも県北の笹川流れから弥彦・米山・糸魚川までの海岸の崖に点々と自生が見られます。佐渡や粟島にも採集記録があります。決して個体数が多いわけではなく新潟県では準絶滅危惧種に指定されているはずです。Iさん宅にもしっかりと保存されていました。
河原や草地にみられるオガルガヤですが、野にあってはほとんどスルーしてしまうイネ科の多年草です。Iさん宅ではしっかり見本として1株管理されていました。特徴が捉えにくいイネ科草本ですが、オガルガヤの花穂の形がトンボなどの昆虫が止まっているように見えるという言われ方があります。
株の状態がやや悪く分かりにくい画像ですがオヤリハグマの全体です。数株が重なっています。東北地方中南部から関東地方東北部に限定的に見られるキク科コウヤボウキ属のやや珍しい多年草です。新潟県内では新発田以北にしか自生せず、他地域では記録されていません。唯一の例外が、私が記録したのですが、魚沼の権現堂山の麓を流れる破間川沿いで記録したものがあります。
この種も西日本に生育する種で新潟では見られないものです。関東以西の太平洋側の山地などに自生する日本特産種でキク科の多年草です。花は10月~11月にかけて咲く種ですが、訪れたときは残念ながらつぼみ状態でした。