山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

「人生の約束」で竹野内豊が選択したこと

2016-02-03 19:49:40 | アート・文化
 いま話題の映画「人生の約束」を観た。
 社長役の竹野内豊は、利益優先まっしぐらで業界屈指の会社にするが、会社創立をともにした親友さえも追い出してしまう。
 しかしその路線に陰りが出てきたとき、親友の死に出会う。
 親友が大切にしてきた故郷、富山県射水市の漁村を訪ねる。

                             
 そこは、海越しに3000m級の立山連山がどんと鎮座する。
 そして、360年の伝統がある勇壮な「曳山祭り」が人と人とを「つなぐ」。
 それを担う精悍な漁師役の江口洋介が好演し、社長の生き方を糾弾する。
 親友の娘役の高橋ひかるは、美少女コンテストでグランプリを獲得し今回が映画デビューとなる。
 
                           
 その娘が社長の進むべき方向を示唆する黒子となってストーリーを誘導する。
 悪役の町内会長は脇役の柄本明が演じるが、やはりいちばん演技力が圧倒している。
 圧巻の「曳山祭り」に社長も参加して今までの生き方を変更していく。

 テレビドラマ「池中弦太80キロ」の演出で有名な巨匠、石橋冠監督の問題提起は、ある意味ではシンプルに一人ひとりに問うている。
 「現状の閉塞した日本、潤いを失っていく人間関係の進行に、あなたはどうするのか」と。
                      (画像は、東宝のパンフレットから)

 
     
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