山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

寄り添って大木となる

2016-02-02 17:06:34 | 自然観察
 風は冷たいが陽射しに押されて県立公園によってみた。
 照葉樹林のシラカシ林が残っていること(極相林)、つまり森の最終の姿が見えるという里山だ。 
 遠い将来、この森はシラカシ林が朽ちて荒地となり、そこに木が生えだし、森が再びスタートしていくという。

 そこには、仲睦まじいめおと林が少なくない。
 お互いを排除することなくともに成長してきた歳月が刻まれている。

                            
 ときには喧嘩したりしながらも、結果オーライの円満な熟成が漲っている。
 樹皮はミズキに似ていて、触ってもスベスベしている。

    
 都会の中にある県立公園なので利用者の都合が導入され過ぎているキライはある。
 しかしその中でも大木は、枯葉を周りに集めて栄養補給をしっかり堅持しようとしている。
 さすがに風雪に耐えてここまで来た。
 
 立派なカメラや双眼鏡をかついだおじさんたちが颯爽と野鳥を追う。
 園内を早足で歩く超おじさんや遠足でやってきた幼児らが交差する。
 街中にいる高齢者より、ここにいる高齢者は元気であるように見える。

 そこには、生命力ある樹木や草花が待ってくれるし、野鳥や昆虫の暮らしがあるし、何よりも空気が体内を浄化してくれる。
 そしてそこには、気心知れた仲間がいる。
 
コメント
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