山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

地すべり現場はいよいよ第三工期へ

2016-06-16 21:26:56 | 風景
 2013年に発生した町内の地すべり現場は、いよいよ第三工期に着工する。
 てっぺんから川まで約150m、傾斜が50度、国道から見える壮観な風景に自然のなせるダイナミズムにハッとさせられる。

                           
 下層の川の補強工事が終わり、上部の補強も終わり、残るは真ん中の工事に移行する。
 いつかは灌木と雑草に覆われて地すべりがあったことさえも忘れ去られてしまうかもしれない。

 この自然の持つ二面性は日本人の世界観を形成してきた。
 日本の神話の世界でも、神は悪さもするしいたずらもする。
 しかし、一神教は神は絶対で誤謬はありえない絶対的存在だ。

      
 日本には神や仏に対する相対性や自然や人生に対する崇敬と諦観など、人間は自然の一部であるという謙虚な生き方・宗教観が底流としてある。
 ただし、宗教はいつも政治に利用されてきたのは昔も今も変わらない。
 いつのまにか結果的に政治に利用されてしまっていたり、いっぽうでは葬式仏教の限界をいまだ打破できない渦中にいる。

 そんな課題を持ちつつも、粛々と自然を補修する日本の土木技術も注目していきたい。
 
 
コメント
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