山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

合鴨に会いに行く

2016-06-28 21:22:53 | 農作業・野菜
 和宮様が「ぜひに合鴨を見たいのじゃ」とおっしゃるので、NPO法人「楽舎」がやり始めた合鴨農法の田んぼに行く。
 耕作放棄地だった荒地に田んぼが増えている。
 田んぼに近づいたが合鴨の姿は見えない。
 さらに近づいたら突然合鴨が飛び出して逃げ出した。

                           
 ただし、田んぼの周りに網を張ってあるので田んぼ以外には行けない。
 しかも、鳥による被害を防御するための網も張ってある。
 これだけの広さを張るのはたいへんな作業があったことがわかる。

                           
 稲を植え付ける前は、雑草をいろんな手法の草取りを挑戦している。
 なにせ、無農薬で稲を育てようという構想だ。
 そうした無謀な構想を実現するにはプロ農家ではできない。
 
         
 そのうえ、「東屋」を建設して休憩を兼ねた地域の交流の場を作ろうというのだ。
 じっさい、担い手に若手がいることもあり、幼児連れの夫婦も支援と見学にかけつける。
 合鴨の管理も繊細のようでいつの間にかいなくなったり、死んでしまうことも少なくないようだ。
 しかしながら、こうした試行錯誤をしながらもこの中山間地で希望を現実のものにしていくことは、未来をたぐりよせることでもある。


 中東情勢はもちろん、イギリスのEU脱退やアメリカのトランプ旋風も世界はますます排外主義と目先の困難をデジタルに呼応する衆愚政治に陥没しそうだ。
 日本も景気や経済成長ばかりを宣伝して原発や憲法改変に関心がいかないよう操作された世論誘導の選挙攻勢が目に余る。
 こうして日本も戦前を「風化」させた成功手法を現在も繰り返していく。
 だから、歴史は繰り返し、過ちは繰り返す。


 そんなとき、儲けにはならないが環境に優しく生きる希望を手に入れようとする合鴨農法の担い手たちの志が光る。
人並みの暮らしとはどんなことか。
 中山間地でつつましく生きている暮らしを全国で展開すれば豊かな心と自然が生かされる暮らしがすすむ。
 EUのスケール大きいロマンに比べて日本のロマンとは何なんだろうか。

 田んぼのそばに「キササゲ」の木があった。
 伐採しないで貴重な大木を大切にしてくれている心が美しい。
 
 
コメント (6)
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