ダルマストーブの薪づくりが忙しい。チェンソーが調子悪いので丸鋸盤で丸太を切っていく。しかし、丸太の幅が十数cmを越えると切れないのが難点だ。また、ストーブの高さに合わせると約40cmまでの長さに切らなくてはならない。薪を強く詰めすぎると「ロストル」という火皿が90度に回転して薪が底に落ちてしまう。すると燃えなくなってしまうので、全部薪を出して最初からやり直す。ダルマストーブも牧歌的だがそれなりの「技」が必要だ。
このところ、ダッチオーブンにサツマイモを入れストーブのてっぺんの天蓋(テンガイ)に置き、焼き芋を楽しんでいる。時間をかけてじっくり焼くとねっとりした焼き芋となる。それも、ベニハルカとかシルクスィートとかの品種がうまい。杉の薪は燃焼が早く、周りは杉の針葉樹ばかり。さいわい、シイタケ農家の方のコナラの細いほだ木の木っ端があったのでそれを使わせてもらう。それに、抜根した茶樹の根っ子や杉の枯葉などを併用する。
今年は煙突掃除をしなかったのでときどき煙突の周囲や煙を見ながら火災に注意を払う。なにせ、煙突掃除は煙突を分解しながら煤を採るけれどじつに厄介なのだ。しかしそれが不十分だと煙が室内に充満してしまう。また、煤の微粒子が細かいので吸わないよう細心の注意が必要だが、ついあちこちこぼしてしまう。ダルマストーブの思い出は小学校での風物詩となって懐かしいが、それを個人でやるとなると忙しい。スローライフとは時間はゆったり流れるけれどなかなか忙しい。