100年以上前に作られたらしいわが民家は隙間だらけなので換気は抜群だ。しかし、夏はいいけど冬は厳しい。台所の水道が凍ってしまうことさえある。だからこのところ、寝る前は水道の水を細目に出しておく始末だ。当然、和宮様から「暖房の方法はないのか」と詰問されて久しい。
そんなとき、隣の師匠から「プチプチロールがあるから使いなよ」と言ってくれたので、ありがたく使わせていただく。掘り炬燵のある居間だけでもこのプチプチで包囲することにする。土間からの冷気が半端じゃない。つい玄関の引戸を開けると強風がプチプチシートを襲い剥がしてしまう。ガムテープだと跡が残るので養生テープで止めたが粘着力が弱いのがわかった。そこで、なりふりかまわず先端を板で張り付けることになった。
このプチプチの正式名称は、「気泡緩衝材(カンショウザイ)」というポリエチレンフィルムであるのがわかった。アメリカのエンジニアが新しい壁紙開発をしていて誤って気泡ができてしまったのがきっかけという。失敗から学ぶことが大切だ。
そう言えば、前回のコロナ収束に失敗したことに日本の政治家に反省がないことが致命的だ。いつものことだが選ばれた専門家もおとなしい学者ばかりだから抜本的な改革が進まない。もの申す専門家は除外されているのは日本学術会議の理事選任拒否問題と同じ根っこにある。
さてまた話を戻して、ずいぶん前、プチプチの玩具も発売されたことも知っていた。しかし、プチプチ記念日が8月8日であることは知らなかった。プチプチを潰すときの音が「パチパチ」だからということらしい。
それはともかく、この緩衝材を部屋中に張り巡らすことで暖房はずいぶん向上した。寒さに弱い和宮様も何とかこの冬を乗りきることができそうだ。