昨年の大雨で従来から懸案だった国道の急斜面地が崩落した。道路そのものには被害はなかったので、いつもどおりの通行はできているがいつ崩落してもおかしくはない。とりあえずは、コンクリートの吹き付け工法で崩落を食い止めているが、角度がまるで90度もあるんじゃないかと思うくらいだ。
真下の川には崩落した大木2本がまだ横たわっている。吹き付け工事は早くやってはいるが、一車線しかない貧弱なここの国道はいつも予算がないと工事が中途で終わってきた。しかも、十メートルくらい先の所も崩土が起きている。ここも、補強工事が行われているもののいかにも不安をかきたてる貧弱さだ。
もしここで交通が遮断されると、かなり遠回りをしなければならない。スクールバスや人工透析車も打撃となる。迂回路だって林道みたいな所なので大型台風や大雨が続けば安全は保障できない。すると、わが集落も陸の孤島になってしまう危険性にさらされる。
東京オリンピックに大規模予算を投入しないでこういう所にもっと予算を回してほしいものだ。これ以上東京に地球に穴を掘らないでくれ、と叫びたい。
それよりも、地方でも安心して住めるような施策がほしいところだ。この現場で写真を撮っていると7~8台も通行するダンプのおじさんのひとりが「ここは大丈夫かね」と突然運転席から話しかけられた。道路の亀裂もたびたびあり、とりあえずの補修はあるもののいつも場当たり的だ。まるで、日本の政治やコロナ対応と酷似している。