先日、近所の人が自然薯の芋汁を持ってきてくれた。わが家がイノシシの狼藉で葉物野菜が大幅に遅れてしまっているのを心配して、大根・小松菜・白菜・水菜等をお裾分けをたびたびしてくれたうえに、なんと丼にあふれるほどの芋汁をわざわざ運搬してくれたのだ。ありがたいありがたい。一回では食べきれないので二回に分けていただく。麦を入れたご飯に汁をそのままかけて喉をスルーする快感がたまらない。栄養満点、疲労回復にもいい。加熱すると栄養素を失うので生食が最善なのだ。
和宮様お手製の栗ご飯も忘れられない。冷凍庫にしばらく眠っていた栗を早く食べなくちゃと「栗ご飯週間」を作って「片づける」というわけだ。おこわの硬さとねっとりが栗を引き立てる。もちろん栗はわが裏山に鎮座する丹波の栗だ。これも、イノシシは深夜から明け方に落ちた栗を確保し、明るくなってから落ちた栗はわが家がもらうという紳士協定によって収穫したものだ。
そしてきょうは、懐かしい旧友がはるばる車で「あずき」を持ってきてくれた。旧友は以前散策会のボランティアをオイラがやっていたころ、参加者としてたびたび顔出ししてくれていたのをきっかけに、同じ町内ということでときどき交流させていただいていた仲間だった。ちょうど、アイドルがお汁粉や餡入り饅頭の作り方をテレビでやっていたので、タイミングがじつに良かったのだ。これも「ありがたや音頭」となる。
そういえば、昨年の夏から知り合いからいただきものが急に多くなってきた。これはイノシシ被害に対する同情もあったが、和宮様の手術に対するお見舞いや共感がかなり効いている気がする!? 女性のネットワークがこんなところにも発揮されているのを発見する。弱さを補強してくれる田舎の底力がここにあった。