山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

最後のキャベツは枝付きキャベツだって!?

2016-02-19 20:20:02 | 農作業・野菜
 春にいただいたキャベツの苗がゆっくり大きくなって、最後の2個となった。
 今年はキャベツが珍しく順調でいつでも畑に存在していた。
 大きなキャベツは病み上がりの和宮様に献上する。

 さらに、植える畝ができずに成長できなかった苗も、秋にやっと植え付けができて、今では春を待つばかり。
 冬越しもなんとかクリアできそうで、「処分しないで良かった」と胸を撫でおろす。
 5cmくらいの苗が1年間持ちこたえたことになりそうだ。
 春に結球すれば、これがほんとの最後のキャベツとなる。

                   
 もう一つのキャベツは、双子だった。
 土寄せが不十分だったせいか、見事に枝分かれしていた。
 そういえば以前、芽キャベツみたいな状態のキャベツもあったっけ。
 畑で得られる野菜は、ミズナ・チョロギ・キクイモ・エビイモだけとなった。
 
 
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1年分の鶏糞肥料をいただく

2016-02-18 19:45:15 | 出会い・近隣
 近所の方から鶏糞肥料をいただく。
 1~2年分に相当する貴重な肥料だ。
 ダンプでいっきに運んでくれた。

                            
 ほんとは屋根があって雨が当たらなければいいのだが、なにしろ大量な量だ。
 雨の時を想定してとりあえずブルーシートで覆う。
 このシートもいただいたものだ。

           
 シートをしても、臭いが漂ってくる。
 しかしそこは田舎ならではの距離感で救われる。
 シートを抑えている柱の端材もいただいてきたものだ。
 つまりはオール寄進された好意の結晶だ。
 ありがたい豊かな田舎暮らし。

                             
 今月末には元肥としての鶏糞の出番が始まる。
 よう燐や油粕も確保してきたし、糠もいただいてきたので、いつでも元肥を撒けるのだが。
 その前に、畑の片づけ・畝づくりをはじめ、きのこのほだ木やキウイフルーツの剪定もしなければならない。

 毎朝のストレッチをサボっていたのでてきめんに膝が痛くなる。
 寒さがもう少し峠を越えてくれるとエンジンのかかりもいいのだけど。
 
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食べ出があるかりんとう&ミカン

2016-02-17 20:47:40 | 特産品・モノ
 新東名のSAで買った「落ち葉かりんとう」。
 販売者は熱海市横川だそうだ。
 これがなぜ「落ち葉」なのかがわからない。

                        
 枯葉にしてはデカすぎる。
 味は黒糖がかかっていてたしかにかりんとうに近い。
 2個くらいはつい食べてしまうが、夕飯を食べるのが重くなる。
 「かりん党」党首としては、合格点をさしあげたい。

                            
 その足で、地元の直売所によってミカン買う。
 ぎっしり入って300円。
 都会だと値段はこの三分の一しかない。
 味も遜色なし。

 さすが静岡であることを実感する。
 野菜も都会の半値くらいで買える。
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まもなく書架を完成へ

2016-02-16 18:02:45 | リフォーム・屋内作業
 少しづつ進めていた書架づくりがまもなく完成する。
 きわめてラフな設計図は、想定外ばかりの展開だった。
 とにかく、寸法があわないことはなはだしい。
 ずさんな性格が痛いほど露呈される。

                            
 しょうがないので、現場にあわせながら材木を切断することになった。
 棚は完成したので、あとは壁と書架とを固定するL字型金具をつければ、図書を入れていくだけだ。
 できれば、窓側にレースのカーテンをすればなお良しだ。
 昔の古民家だったので電気が通ってないのが難点。

 以前は窓がなかったのでまさに暗黒のな廊下だった。
 そこを歩いてトイレに行かなければならなかったので、かなり怖かったと思う。
 これで部屋に散乱している本がいよいよかたずくはずだ。
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ライフラインついに開通

2016-02-15 20:06:41 | できごと・事件
 今朝、水道業者と連絡が取れて、凍結で破裂した水道を直しに来てくれた。
 漏水の音を聞いてすぐに、水用とお湯用の2本の導管のうち、お湯の水道管が破裂しているという。
 コンクリートの一部をくり貫いて問題の箇所を取り除く。
 また、蛇口も前からポトポト水漏れがあったので、全面的に変えることにした。

                          
 気温は高いが春一番の冷たい突風が工事を襲う。
 それでも黙々と作業を続けてくれているので頭が下がる。
 そして午後まもなく完成。

                    
 外に露出していた鉛管を取り換えて防寒対策をしてもらう。
 コンクリートも全面壊すことを覚悟していたが、ほんの一部だけで済んだ。
 さすが、百戦錬磨の経験値に感心する。

       
 新しくした蛇口でお湯を出してみた。
 雨水で洗っていた食器をお湯で洗ってみる。
 水が出る、お湯が出るという、当たり前のことが新鮮だ。

 これできょうから、歯も磨ける、顔も洗える。
 明日は入浴することにする。     
 
 
 
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水道破裂しても雨があった

2016-02-14 20:36:08 | できごと・事件
 先日、台所の蛇口が凍っていたので、水が出るよう蛇口を緩めておいた。
 するとまもなく、ザワーと音がするので見に行ったら、水は見えないが内部で水道管が破裂して漏れている音だった。
 あわてて水道の元栓を閉めたのでなんとか漏水は止まった。

 さいわいに、きょうは雨がしっかり降っていたので、外にバケツを置いておいた。
 ついでに食べ終わった食器も入れておいた。
 洗面・手洗いと食器洗いは雨水で行う。

                          
 昨日買っておいた「水」は、歯磨きや味噌汁に使う。
 きょうは日曜のせいか水道業者がつかまらない。
 しかし災害のことを考えれば、この状況をキャンプと思って楽しむことにした。
 味噌汁がうまい。

              
 先日、埼玉に行ったときのトイレでは、雨水を導入して流していた。
 効率・便利さに邁進するシステムのなかにあって、この雨水タンクにハッとする。
 「この国のかたち」は、自然と人間とのコラボで築かれてきた。
 これをもっと活用する意思を貫くことが、これからの時代の要請ではあるまいか。
 
 
 
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仙人から足踏み脱穀機を下賜される

2016-02-13 21:57:41 | 特産品・モノ
 昨日、「足踏み脱穀機」をありがたくいただく。
 かねがね雑穀やソバを作ってみたいと思っていたが、脱穀機がないので「足踏み」していた。
 そこへ古民具に造詣が深い「愚禿仙人」が、「これで雑穀の修業をせよ」と「足踏み脱穀機」を下賜してくれた。

                           
 わがムラでは、集落のお宮の注連縄を作るときに藁をしごくために使っている。
 足とわらとのタイミングをうまくやらないと失敗する。
 もちろん、大豆などを収穫したときにも現役で使用されている。
 (画像は関ヶ原町歴史民俗博物館から)

     
 足踏み脱穀機は大正時代には一世を風靡した実用的なテクノロジーだ。
 手前のパネルには、名称・製作所・製作地・マーク・キャッチコピーが書かれている。

 下賜された脱穀機には、昭和17年に購入したらしく「富国式進軍号」という勇ましい名称だった。
 福島県須賀川町の富国社製作所製で、大黒天と恵比寿天のエンブレムが板に直接刻印されている。

 パネルにはホーローカンバンのものも少なくない。
 構造は変らないのに生産地をみると地方で作られているのが魅力的だ。
 ネットで調べたら次のように続々出てきたが、これをまとめている人はまだいないように思える。

                               
 1 「富国式シンポ号・最新型」富国社製作所
 2 「山本式日吉号・アングル型」山本商会、山形県天童市、扇に日の丸印、
 3 「大竹式新優勝号」大竹農具製作所、名古屋市外大治村
 4 「豊年ダイヤモンド・太陽号」共栄社、愛知県豊川市
 5 「文明式旭光号」 文明農機KK、鹿児島県日置市伊集院町
 6 「天下一」
 7 「小西式稲扱機」
 8 「組合号脱穀機」 全国購買農業協同組合連合会
 9 「組合号稲麦扱機・K一号機」全購連
10 「チヨダ式新國光号」 木屋製作所 埼玉県川越市
11 「チヨダ式國光号」 木屋製作所 埼玉県川越市
12 「明王式天狗号」東京市尾久
13 「明王式実用号・B型」
14 「カワベ式義士号」河部農具KK、兵庫県姫路市青山、二つ巴家紋、
15 「カワベ式義士号」河部農具KK、兵庫県姫路市青山、大石内蔵助討入姿、
16 「國益式脱穀機」
17 「ミノル式親王号・アンクル型」神奈川県生田村
18 「ミノル式親王号」神奈川県橘樹郡生田村、細王舎第一工場、大王印、
19 「ミノル式雄王号」
20 「フクナガ式天狗号」 福永農具製作所、兵庫県辻川
21 「多木式九重号」多木農工具KK、兵庫県別府港、神代鍬印、
22 [豊年マサル式」KK共栄社
23 「イケベ式稲扱機」
24 「アサイ式光栄号」 富津農機KK
25 「茶谷式忠臣号」 茶谷製作所
26 「ヰセキ式」 井関邦三郎
27 「西谷式」 西谷商店・西谷繁雄
28 「シバタ式国産号」 柴田商会・柴田三代治、兵庫県赤穂郡土郡町、大黒印、
29 「シバタ式豊稔号」 柴田商会、兵庫県赤穂郡土郡町、大黒印、
30 「丸合式新飛切号」丸合農具製造合資会社、栃木県氏家町
31 「マルカ式稲麦扱機」 旭川農機興業KK、旭川市1-18、文字印、
32 「イガハラ式福助号」 井河原農機KK、兵庫県揖保川町正條、福助印、
29 「宮澤式フジ号」 宮澤農具製作所、兵庫県加古郡天満村 
32 「川村式優進号・切歯式」 川村農具製作所、三重県桑名市、地球儀印、


 

          
 
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牛若丸と天狗の彫り物だった

2016-02-12 20:41:56 | 歴史・文化財
 千葉市の千葉寺の境内に「瀧蔵(リュウゾウ)神社」という小さな神社があった。
 ちょっと見ただけで優れた彫師の作品であるのがわかる。

                          
 屋根で保護されているのでその内容ははっきり見えないが、祭りの山車に彫られているような繊細な彫刻であることが伝わってくる。
 境内の奥にあるのでうっかりするとその存在を知らないままやり過ごしてしまうかもしれない。

                            
 左右のにある脇障子にはそれぞれ人物が彫られていた。
 はじめは中国の有名な人かなどと勝手に思い込んでいたが、ちょこっと調べてみたら、それは牛若丸と天狗であるのがわかった。

                           
 牛若丸は天狗との戦いに勝ったことで「虎の巻」を伝授されたという伝承にちなんだものだそうだ。
 そのことで、源義経として出世していくきっかけとなった物語だ。
 こういう彫り物は日本の各地で作られているらしい。

 ほんとうに神社仏閣は知らないことが多すぎる。
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千葉寺(センヨウジ)の山門

2016-02-11 21:32:21 | 歴史・文化財
 先月訪れた千葉市の千葉寺(センヨウジ)。
 創建は奈良時代和銅2年(709年)という。
 千葉市では最古の寺院となる。

                            
 山門は文政11年(1828年)に作られていて、龍の見事な彫刻が施されている。
 鎌倉時代前から千葉氏が支配していて、その後その祈願寺として擁護されてきた。
 境内にある古蹟にはそれ以降の長い歴史が刻まれている。
 場所によっては、調査されていない貝塚もあり土器の破片も発見。

                           
     
 山門の金剛力士像は、左右に控えて佛を加護しようと睨みをきかせている。
 この像のいわれはわからないが、どちらかというと可愛い表情だ。
 まだまだ知られていない価値ある旧跡が埋もれている。
 また訪問したとき魅力の謎解きをしていきたい。

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司馬遼太郎、ドナルドキーンのリスペクト対談

2016-02-10 21:39:53 | 読書
 司馬遼太郎とドナルドキーンが20年ぶりの日本論がまとめられた対談集(『世界のなかの日本』中央公論社 1992.4)を読む。
 ●織田信長時代の鉄砲の性能は世界的にも先進だったが、家康以降鉄砲生産をしなくなっていく。
 それは当時の軍備拡張の世界史の中では珍しい。

 ●多様な文化を持つ欧米では「思想」が形成されるが、日本の単一性文化では「思想」が育たなかった、という司馬に対し、キーンは、日本には多様な思想があり過ぎて、過去も現在も自分の必要性によって思想を選ぶ。
 微妙に二人の見解が違うのが面白い。

                             
 ●キーンは、「日本の伝統が形成した時代は近世だ」と断言する。
 当時の生活水準は欧米に比べて日本は清潔で高かったとするキーンに対し、司馬は、非常に貧しかったとする見解の相違が興味深い。

 ●近世日本の読書人口は世界でいちばん多かった、とするキーン。
 司馬は、実用的な「読み・書き・ソロバン」の識字率が高かった、としたが、哲学ではなく実用的というところに日本的なニュアンスを込めているようだ。

             
 ●近世文学研究者のキーンは、近松門左衛門の例をあげ、町人が主人公の悲劇小説は西洋にはありえなかった、と指摘する。

 ●「日本語は、輪郭の明確さ、質量の明快さ、本質についての明晰さを避ける」傾向があるが、それは「あいまいなほうが自他とも平和である」とする配慮を感じると司馬の指摘は鋭い。
 それは、仏教と神道とを混淆させたのは日本人の大変な才能だったが、明治以降の神道はそれを生かせなかった、と続ける。
 それにまったく気づかない神道の現状は嘆かわしいが、改革はいまだに実行されていない。

            
 ●東欧・ソ連を担ぎ上げてきた日本人で、自分の言動が間違っていたと明言する人はきわめて少ない、と二人は一致する。
 日本人の好奇心の強さは素晴らしいが、国際情勢への無関心とが対照的に同居するところも一致している。

 ●キーンは「日本の詩歌で最高のものは、和歌でもなく、連歌・俳句・新体詩でもなく、謡曲だ」と言う。
 司馬は、そういうキーンを「人と向かい合っているときは軽快で、他者に重さを感じさせない」と「あとがき」でリスペクトするところがまた素晴らしい。

 90年代に語られた対談だったが、いまなお新しい二人の世界に一つひとつ感心するばかりだった。

 
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