山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

晴天に恵まれた森林散策会で…

2016-11-20 21:20:25 | 植物
 林業家・金原明善が中心的に活躍した天竜の「龍山村」の森を歩く。
 秋葉山への信仰の道は同時に生活の「塩の道」でもあった。
 地元で育った楠さんの尽力で個人の庭を通り抜けたり、とても個人では行けないコースを構成してくれた。

    
                                 
 廃校跡地に散らばった「ヒラヤマシーダー」の雄花が迎えてくれた。
 といっても、先日家の中に侵入したヤマナメクジに形が似ている。
 ヒンズー教では聖なる木であり、その森で過酷な修行もされているという。 

        
 散在する人家の石垣で準絶滅危惧種の「ツメレンゲ」(ベンケイソウ科)を発見。
 ツメレンゲは、絶滅危惧種のクロツバメシジミの食草でもある。
 以前、畑で育てたことがあったが失敗。
 石垣やコンクリート周辺で過酷な生き残りをかけている。

                                   
 林道沿いに「アブラギリ」(トウダイグサ科)の果実が散乱していた。
 昔は傘や提灯の油紙に利用されたり、印刷インクなどに使われたそうだが、食用にはできないという。
 20年前くらいだろうか、植物園で初めて見たことがある。

 昨日の雨で道は濡れていて滑りやすい。
 ほどよい汗を冷たい秋風が心地よく飛ばしてくれた。


                   
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雨の禅寺から尺八の音がむせぶ

2016-11-19 20:46:04 | 市民活動・まち育て
                               
手づくりの里山コンサートが降りやまない雨天の下の禅寺で粛々と開催された。
 オイラは売店スタッフだったので、演奏の様子は窓越しからでしかうかがえなかったが、雨だれの音と共に尺八の音が漏れ聞こえてくる。

                             
       
 スタッフが地元産の食材探し・食材提供をしながらのお弁当も「おいしい」と好評だった。
 予想通り、尺八と禅寺と雨とのコラボはぴったりだった。
 高齢者もメロディに合わせながら顔を傾ける。

                                
 今年の特徴は、零細な産直市に出荷している地元の高齢者が野菜を初めて提供してくれたことだ。
 今までのイベントは外人部隊=よそ者中心だったが、じわじわと地元の方が参画しはじめたことが画期的だ。
 主催者の尾上さん個人の地縁のつながりも大きいし、スタッフの新しい顔ぶれの増加も見逃せない。

                                 
 また、売店ではパンやさんと一緒に学生がフェアトレードのフィリピンコーヒーを携えて初めて登場した。
 今までお茶だけだったのがコーヒーの参加で幅がひろがったし、フェアトレードというコンセプトが参入した意義も大きい。

 十数年かかってやってきた尾上さん個人の願いがやっと形になってきた。
 「異端」を跳ね返していくのは、「継続は力なり」ということを証明している。
 スタッフの手弁当の情熱がそれを支えている。
 参加者の中からも後片付けを手伝ってくれる人が出てきたのも大きい。
    

        

                              
                            
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里山コンサート雨プロ準備

2016-11-18 20:13:11 | 市民活動・まち育て
 あす、わが応援団主催の里山コンサート本番なのだが、降雨量90%なので会場を尾上ガーデンから近くの長命寺に移動することになった。
 テント・机・放送機材・木材等の荷物を軽トラック5・6台に乗せて長命寺境内に集合。
 法事が午前中にあるにもかかわらず、快く会場を提供してくれた住職に感謝。

                             
 テントの種類もいくつかあったのでそのセッティング方法の違いがまた愉快。
 スタッフも手慣れたものであっという間に10張ほどのテントを設営。
 受付・売店・お茶所となる。
 
     
 参加者数も130人ほどになりそうで、スタッフも入れると160人に迫る勢い。
 明日から春野産業まつりが開催されるというのにむしろ参加者が増えるというところが継続している強み。
 晴れていれば尾上ガーデンの花も見られたが、過疎にありながらも長命寺の本堂の荘厳さも見どころの一つだ。
 てきぱき行動するスタッフの動きが小気味いい。
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クリタケが突然「こんにちは」

2016-11-17 19:33:05 | 食彩・山菜・きのこ
 ナメコがそろそろ出るころだと道草山の日陰に行ってみる。
 すると、ナメコは数個ほどだったが、「クリタケ」がしっかり出ていた。
 すっかり忘れていて、いつ菌打ちしたのかも思い出せない。

                        
 ちょうど食べごろなのでさっそく収穫となる。
 量的にもこのぐらいがいい。
 ナメコやシイタケはいっせいに出るので消費が意外に大変なのだ。

                           
 クリタケを収穫した時は和宮様お手製のグラタンにするのが通例だ。
 クリタケ独特の旨みが生かされている。
 今回は合わせる食材がそろわなかったのでグラタンもどきとなったが、クリタケを隣で収穫できるのが最高。

      
 いっぽう、心配していた原木シイタケも雨の恵みも重なりぐんぐん大きくなってきた。
 生シイタケをみりんと醤油で焼いて食べるのがベスト。
 やや大きくなったものを収穫する。

                              
 太めのサツマイモを輪切りにしてそのうえにシイタケ・ピーマンにチーズ・ベーコンをのせて焼いていく。
 チーズ・ベーコン以外はすべて畑から収穫したもの。
 シイタケの香りと旨みが口から離れない。

 これから、シイタケとの濃厚なつきあいが開始した。
 
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トタン屋根をペンキで塗ってみる

2016-11-16 19:25:53 | 屋外作業
 朝起きてから屋根の状態を見るのが日課になった。
 というのも、屋根の朝露が解けないとトタン屋根のペンキを塗れないからだ。
 きょうは天気がいいうえに屋根も乾いているようなので、急遽ペンキを塗る。

                           
 ペンキの色は「シルバー」の「プラチナイト」という塗料だ。
 はじめは塗料の攪拌が不十分だったので色が薄かったが、次はよく混ぜてから塗ったら銀色がまぶしいくらいだった。
 「冬は塗らないほうがいいよ」という助言もあったので、すべてを年内完成はできないが、サビ取りが終わった所だけは塗ることにする。

 地のペンキはコールタールが塗ってあるようなので、普通の塗料ではにじんでしまって塗れないという。
 ただし、シルバー系の色ならば、アルミの粉が塗膜を作るので塗ることができるという。
 屋根はこすっても取れないコールタールの破片がかなりあるので、その影響がやや心配だ。
 
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屋根裏の隠れ部屋を発見!?

2016-11-15 18:14:34 | 屋外作業
 入母屋造りのトタン屋根のサビ取りをしていたところ、「妻壁」(矢切)部分で隠れ部屋!!?を発見。
 なんとものんきな話だが、8年前に入居した古民家ではあるが屋根裏にこんなスペースがあるとは知らなかった。
 ひょっとするとここは、勤皇志士をかくまったか、はたまた借金取りから逃れるためか、忍者屋敷だったか。
 屋根から出入りするしかない仕掛けだった。

                         
 入り口らしき板を外してみる。
 すると目の前にまだ板があり、どうやら引き戸のようだった。
 恐る恐る引き戸を右に引いてみる。
 3年前にはスズメバチが出入りしていたので大きな巣があるはずだ。

                           
 引き戸はためらいなくゆるりと開いた。
 暗くて全体はよく見えなかったが、かなり広い部屋であることには間違いない。
 子ども部屋に利用しても支障ないスペースだ。
 夕方でもあり懐中電灯を取りに行くには屋根の上では面倒なので、隠れ部屋を見渡すのは次回とする。

 屋根からの帰り方は、道草山に直接ジャンプして降りてみる。
 なるほど、こうやって逃げればいいのだな!?

 
 
  
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加藤周一の日本文学史へのシャープな切れ味

2016-11-14 18:48:46 | 読書
 加藤周一『日本文学史序説・上』(ちくま学芸文庫、1999.4)を読んでみた。
 難解な古文や漢語を飛ばしながら「上巻」を読んだが、相変わらず加藤周一の東西にわたる知識量に圧倒される。
 文学者が書いた文学史よりも広さと深さに感心するばかり。

                           
 加藤周一が言いたいことは、序論に集約される。
 日本文学の固有の構造は、高度に洗練された奈良・平安時代に表現された「和歌・物語」のように、「独創的な哲学体系はつくりだしてはいなかった」と指摘する。
 見方を変えれば西洋の中世文化の中心は「宗教哲学」にありそこから文化が表現されたが、日本はそれが欠落している、という。

         
 要するに、西洋では「抽象的・体系的・理性的な文化」が形成されたが、日本は「具体的・非体系的・感情的な人生の特殊場面」を切り取った表現が、現代にも変わらない体質となっている、と辛辣である。
 
                             
 彼はその象徴として次のように切りこむ。
 「清少納言は、平安時代の宮廷社会をいかなる意味でも超越せず、ただその内部の瑣末な現象についてだけ語ったが、その語り口は見事であった。『枕草子』の伝統は、今日に至るまで日本文学の特徴の一つである。
 そしてこのような日本文学の特徴は、当然、日本社会の構造一般の特徴を、そのまま反映しているのである」と。

          
 それを論証するように、万葉集から元禄文化まで次々事例を上げていく。
 加えて、日本文学は都市中心に集中していること、平安時代の宮廷女性の活躍は古今東西ない事例であることとか、いっぱい示唆される内容があったが、とても書ききれない。

 なるほど、現代の「縮小ニッポン」の傾向はすでに奈良時代から始まっていたのか。

           
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夏野菜なかなか粘る

2016-11-13 19:46:51 | 農作業・野菜
 モモちゃんからいただいて育てた「宇宙(ソラ)イモ」が次々大きくなってきた。
 ムカゴがこんなに大きくなるのは未だ見たことがない。
 そろそろでかい葉を落としながら「終活」の準備に入っている。

                        
                          
 ヤマノイモのムカゴくらいのものが拳くらいの大きさになるのだから、そのパワーは恐るべし。
 しかも、形がそれぞれ不揃いというか、じつに個性的なのが楽しみ。
 いかにも南方系の芋であることを主張している。

     
                         
 夏からいまだに食卓に供給してくれている「ルッコラ(ロケット)」は、間引きが間に合わなくていまだに畑でひしめき合っている。
 太い葉脈はやや辛いがそれでもゴマの匂いを振りまきながら、野菜ジュースやサラダで存在感を示してる。

                             
 クウシンサイ(エンサイ)も成長は止まったが、さすがに食べる余裕がなくなった。
 今年は葉物野菜が多めに栽培したが、市場に出していないので余った野菜を保存するのが課題だった。
 また、近隣や友人におすそ分けする手間も意外に忙しい。

 なんだかんだ言って、今年は天候に翻弄されながらも順調な野菜づくりが実現できたのが前進だ。
 
 


 
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「キクイモ」から次々動物が!?

2016-11-12 21:51:06 | 農作業・野菜
 イノシシが暴れまわった後にはキクイモが散乱していた。
 イノシシは芋類が好きだが、ミミズはもちろんワラビやユリの根までも食べる。
 急いで、キクイモの収穫を始める。

                        
 冷たい水を我慢しながら収穫したキクイモの水洗いを行う。
 するとその中から、シン・ゴジラが出てきた、と一瞬思った。
 じっくり眺めていると、ワンちゃんのようにも思える。

                        
 まもなく、ネズミなのかカナヘビなのかスルスルとキクイモ軍団から輩出してきた。
 とにかくきれいにするには手間がかかる。
 形が変幻自在で大きさもいっていじゃないので手ごわい。

      
 スーパーにはなかなか陳列されないわけだ。
 そんなことをブツブツ言っていたら、ウサギちゃんが現れた。
 健康食品で注目されているキクイモだが、味はジャガイモのような甘さがある。
 3月くらいまで野菜のオフシーズンの期間、キクイモには食卓でお世話になる。

                               
 同時に、ショウガも試し掘りしてみる。
 もう掘り上げても大丈夫だが、土間が今まで収穫した野菜だらけで置き場所がない。
 もう一息、我慢してもらうことにするが、霜が降りませんように。
 

                              

                           
    
 
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杉の枝を伐採する

2016-11-11 19:12:47 | 屋外作業
 トタン屋根を塗るにあたり、キンモクセイに引き続きスギも作業の邪魔になることがわかった。
 杉はわが家の防風・防熱の役割を担っているようだが、いまでは伸びすぎて枯枝が屋根に落ちてくる。
 ほんとうは伐採したいところだがとりあえず枯れ枝が屋根に落ちないように枝を剪定することにする。

                      
 杉もかなり歳を重ねてきたので、外の風景も見づらくなってきたし、外観も悪くなってきている。
 そろそろ抜本的なことも視野に入れる時期が来ているように思うが、なかなかエンジンがかからない。

       
 枝切を始める。
 梯子のてっぺんに乗って手の届く範囲で鋸を引く。
 チェンソーは重くてとても使えない。

                                 
 のんびり休み休みながら一日かかって枝切を終える。
 サビ取りがあるけれどとりあえず、ペンキ塗り作業には支障のないようになった。
 軒先に梯子をかけて先にペンキ塗りをするのが順序のようだ。

          
 伐り出した大量の枝は、シイタケのほだ木の下に敷こうと思い立ちその上に黒マルチもどきをかけてみる。
 昨年菌を打ち込んだほだ木を運んでこの上に並べるのだ。
 この作業はとっくに終えていなければならなかったんだけどね。

 サビ落としを考えるとペンキ塗りは12月に延びてしまいそうだ。
 ぐうたらな農的生活は体が動かなくなってはいるが、これでも心情的には忙しいのだ。
 
 
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