山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

副教科書は便利アイテム

2018-01-11 18:28:56 | 歴史・文化財

 日本史や世界史でわからないことがあったとき、アマゾンで中古の副読本を購入して参考にしたらじつに便利。

 日本史の老舗「山川出版社」の図録は、歴史年表・人物の紹介・文化の流れ・産業・宗教など、カラフルな写真・図版が満載なのが魅力。(360頁)

 

             

 とりわけ世界史は、世界地図・各国の歴史変遷・日本と世界のつながりなど、断片的で曖昧だったオイラの知識をストンとつなげてくれる(337頁)。しかも、中古なので数百円で入手できる。発行が古いと1円で買えるものさえある。

 これを眺めてみるだけでも、自分はいかに「無知」であるかを思い知らせてくれる。一気に髪の毛が邪魔だった高校生時代に戻った瞬間を味わえる優れたアイテムだ。高校生時代には邪魔だった教科書だったが、その知識の宝庫のありがたみが半生記後の今になりやっとわかったわけだ。

        

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アメリカ車のロゴはシンプル

2018-01-10 21:32:02 | 自動車・エンブレム

 日本の高度成長の原動力の見本になった生産方式は「フォードシステム」だった。その大量生産・合理的システムを生み出したは、「自動車の育ての親」と言われたアメリカのヘンリー・フォード。バックが青いのが特徴のエンブレム。

 

         

 アメリカ経済の代表だった自動車のビッグスリーと言えば、GM・フォード・クライスラーだった。そのクライスラーは経営破綻して、イタリアのフィアットの傘下に入った。

 パワーと飛翔が込められたクライスラーのエンブレムだが、そのフィアット・クライスラー社を中国が買収するという鼻息荒い動きがある。

 

   

 「GMC」とは、ゼネラル・モーター・カンパニーの略のブランドのようだ。世界最大の自動車メーカーだった「GM」も倒産し一時国有化された。いまだ混迷の中にあるようだ。

 アメリカのロゴは大まかなのが特徴で、そこに職人気質やロマンが反映されていない気がする。アメリカ自動車業界の傲慢さや大まかさがロゴに出ているのではないかというのは言い過ぎか。トヨタ車のロゴにかける愛情はその意味での文化を感じるがどうだろうか。

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役所広司の「キツツキと雨」

2018-01-09 20:52:52 | アート・文化

 (画像はKADOKAWAwebから)

 深夜TVの映画「キツツキと雨」(沖田修一監督、角川映画・配給)を観る。以前から観たいと思っていた役所広司主演の映画だ。肩肘張っていないなにげない風景の中に、コミュニケーション能力のない若者が煩悶しながら成長していく姿をさりげなく入れ込んでいる。

 

               

 どこでも見かけるようなだるい若者を小栗旬が好演している。観ている側がもどかしくなるくらいの若者がじつは映画監督だったのに驚く。また、林業家・役所広司の息子もまた希望もなく東京に家出するが後半にUターンすることでホッとする。

 

              

 妻を亡くして間もない「きこり」の静かすぎる日常のなかに、ムラに始まった撮影現場は刺激になっていく。彼はだんだんとそのとりこになっていく。そのことが若い映画監督が立ち直るきっかけになっていく。

 「キツツキ」とは、森に生きる「きこり」を表し、「雨」とは、新人映画監督が自立していく象徴でもある。映画のキャッチコピーが「雨でもきっと晴れるさ」が映画を貫くテーマでもある。

 

  

 役所広司の演技力の賜物はもちろんだが、安心して見ていられるほっこり感で感動とコメディを呼び覚ます。

 沖田監督の広角のアングルの中に群衆が移動し、手製のプレゼントの新人監督イスの風景があり、どしゃぶりの雨のシーンを効果的に使っている。

 

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葡萄酒ではなくて葡萄酢を作る

2018-01-08 21:15:22 | 食彩・山菜・きのこ

 年末に『干しブドウ酢』という本を手に取ったら、寄生虫・腸内フローラの権威・藤田紘一郎教授監修だったうえに、これは免疫力・貧血・腸内等に良いとする健康パワーがあるという。

 

              

 さっそく本をもとに「干しブドウ酢」づくりに取り組む。

 鉄分不足がちのオイラは干しブドウは保存してあったが、はちみつ・米酢が少なかったので雨の中に買いに出かける。蜂蜜は国産のはなくて多くは中国産だったが、心配なのでアルゼンチン産蜂蜜を買う。

 

             

 干しブドウは、アメリカ産500gがあったのでこれを使う。今まではビスケットに干しブドウを乗せて不足の鉄分を補給していたのだ。

 

                      

 酢と蜂蜜を混ぜたものを干しブドウに浸す。これで終わり。簡単なつくり方なのでオイラの脳髄・手仕事にぴったりだ。これを調味料のように使ったり、ヨーグルトにかけたりレシピは多様だ。疲れ気味になった心身に革命は起きるだろうか。

 

 

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干し柿は温めるとうまい

2018-01-07 20:26:44 | 食彩・山菜・きのこ

 和宮様が干していた渋柿がすっかり干しあがったので採り入れる。

 陽当たりの良い所で干したのでカビも無く短い期間で干しあがる。渋柿は甘柿より糖度が4倍くらい高いという。

                  

           

 この干し柿を平べったく揉んでチンをして温めると柔らかくおいしく食べられる。

 食べ出すと次々食べてしまうのでほどほどのところで欲望を遮断しないと体に悪いらしい。生柿は体を冷やすが、干し柿は胃を丈夫にし内臓を温めるという。 

 果物が少ない冬は貴重なおやつだ。少しずついただくことにしよう。     

 

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「等伯」の魂の軌跡を追う

2018-01-06 21:03:31 | 読書

 直木賞受賞作・安部龍太郎『等伯(上・下)』(文春文庫、2015.9)を読む。室町幕府以降独占的に御用絵師となった狩野派に抗して敢然と孤塁を築き上げた、長谷川等伯とはどんな人物だったのかを知りたいと読み始めた。

 

                 

 それはまさしく壮絶といっていいくらいの命がけの生涯だったことがわかる。安部龍太郎が等伯の足跡を膨大な資料を駆使し、現地を詳細に踏破しているのがわかる。そのためまるでドキュメンタリーのように等伯の心の行方に肉薄している。

 

        

 本のカバーの「松林図屏風」は国宝にもなっているが、それは絵画部門では人気No.1となる傑作でもある。等伯は、狩野派よりも色彩やデザインの斬新さなどで独占企業の一角を崩し、権力者にも認められるほどの個人商店・長谷川派形成に成功する。

 

          

 しかしながら、跡継ぎの息子や妻を亡くし、さらには狩野派の妨害工作にあうなどなんども挫折を繰り返す。それでも、権力者に認められる地位を築く作品を完成させていく執念はすさまじいほどだ。それはまさに東日本大震災復興の祈りも込めて作者は描いたという。 

 

         

 解説者の国文学者「島内景二」は、57歳で『等伯』を上梓するなど遅れてデビューした安部は、生の更新に絶えず挑んできた「安部=等伯」そのものだったのではないかと分析している。それはまた、作者の次なる迷宮への突破力に期待している正鵠の解説も素敵で暖かい。   

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ナンテン・アオキの実がメイン

2018-01-05 20:42:00 | 植物

 年末・年始にかけて、ナンテン・アオキの赤い実を中心とした飾りを玄関前に飾る。

 いつもの「ぐうたら飾り」だ。家の周りにある植物を採ってきて飾るのを基本にしている。道草山の麓の日陰に実ったアオキ(青木)の出番だ。

 

                   

 少しづつ増やしていったナンテンがたわわに実をつけてくれた。

 その一部をいただいて飾ったが、江戸時代には多くの庶民はナンテンを「火災除け」で玄関に植えたという。もちろん、「難を転じて福となす」=「難転」としての縁起木でもあるね。   

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実話映画「ユダヤ人を救った動物園」

2018-01-04 21:34:30 | アート・文化

 正月恒例の初映画鑑賞をする。ドイツ占領下のワルシャワで動物園を経営していたヤン・アントニーナ夫妻がユダヤ人を匿い逃亡を支援したという実話の映画化だ。

 杉原千畝やシンドラーがすぐ想起したが、この実話は初めて聞く内容だった。それほどに、こうした情報はいつも流布されない。シンドラーの迫力ある映画で初めて勇気ある人物がいたことを知ったのもそう遠くない。

 

 

 動物も人間も命を大切にしようとする夫妻の静かな決意がみなぎる。アントニーナの娘は「母はどんな状況であっても自分が今何をすべきか直感的にわかっていた」とスタッフに語ったという。

 映画「シンドラーのリスト」の予算規模・迫力には及ばないが、動物園・収容所・戦火の痕跡・爆撃の瞬間、そのどれをとっても丁寧に再現している。

 

                        

 監督のニキ・カーロは、「窮地に追い込まれながらも300人の救われた人がいたことを祝すと同時に、ホロコーストを描きながらも癒し、希望、心、人間性を描きたかった」という。

 女性の勇気・強さということに希望を与えてくれる映画でもあるが、同時に、民族対立・テロ・ヘイトスピーチなどいまだ現代の未解決の課題を問う内容でもあったように思えてならない。

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エスティマのロゴにもいろいろ

2018-01-03 21:55:00 | 自動車・エンブレム

 正月に関連して街中をプラプラしてみると、トヨタのエスティマのロゴにもいろいろあるのが分かった。

 アメリカの目立たないロゴと同じく、細長い「E」の英字をデザインしたのがあった。走っているとなかなか見逃してしまったエンブレムだった。

 

      

 逆台形の底辺がやや短いのが特徴のエンブレムもあった。それにしても、「E」のデザインが上下からクラッシュされていて、やはり走っていると見逃してしまうほど小さい。

 駐車しているからわかるというのはフロントロゴとしては成功しているのだろうかとよけいな心配をする。バックの色が白と黒があった。

 

                          

 逆台形の底辺がやや長く、背景がブルーのロゴも発見した。赤もあったが撮り損ねる。

 ESTIMAとは、「estimable」という「尊敬すべき」の意味が込められている。90年代から生産されている大型ミニバンの代表格だそうだ。

 従来の街歩きは、植物や意外な「物」が中心だったが、このごろは好きでもなかった乗用車のフロントロゴに捕りこまれてしまったようだ。

 そこにデザイナーの心意気や時代が匂ってくる気がしてならないからだ。

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お雑煮・おせちの朝

2018-01-02 21:55:15 | 食彩・山菜・きのこ

  目を酷使したのか、メガネが合わないのか、目が疲れるこの頃、視力が落ちてきているのは間違いない。今まではテレビの文字がメガネなしで見えていたのが今は老眼鏡なしでは見えなくなってきた。

 目の疲れで寝坊ができる正月がチャンスでもある。遅い朝食にとりあえずのおせち料理が待っていた。大根と栗は畑からの自家製だ。

 

                           

 定番の雑煮がいつもと違う時間が来たことを告知する。とはいえ、新たな心の抱負が用意できていないことをおもいしらされる。

 「光陰矢の如し」。時間がどしどし過ぎていくのを実感する。それについていけないのはやはり加齢のせいか。ゆっくり流れる田舎の時間の割には、画面から流れるお笑いのテンポの速さ。高齢者とは置き去りにされることかもしれない。

 それと格闘できることが若さなのだろうか。餅をほお張りながらそんなことがよぎる。おっと、喉に詰まらないように食べなきゃね。

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