山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

師匠から天然マイタケ宅急便

2018-09-20 20:14:13 | 食彩・山菜・きのこ

 きのこの師匠からマイタケの宅急便が届いた。おじさん5人の精鋭が山梨の道なき道を登って収穫してきたものだ。キャベツくらいの量がある天然マイタケがぎっしり。毎年、コンスタントに大量のマイタケを確保しているのはさすがだ。さっそく和宮様がその一部を洗って天ぷらにしていく。

 

        

 やっぱり、マイタケは天ぷらが旨い。つい食べ過ぎてしまう。畑のオクラやミョウガも天ぷらにする。師匠夫妻は、マイタケを直接焼いて醤油で食べたり、茶わん蒸しに入れたりなど、バリエーションが豊富なきのこ料理がその場で調理される。恒例のマイタケ酒の熱燗もさることながら、その出がらしのマイタケを糠漬けにしてしまうのも忘れない。師匠とその仲間たちに感謝しながらマイタケのおかわりを続ける。合掌。

 

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畑に咲く黄色い野草を三つあげよ?

2018-09-19 21:16:42 | 植物

 わが畑の黄色い野草と言えば、雑草のポピュラーな「カタバミ」(カタバミ科)がまずあげられる。名前の由来は、夜になると葉をたたんで休眠したようすが、片方だけ食べられているように見えるということから、「片喰む」→「片喰み」となったという説が有力だ。

       

 第二に、畑でひときわ目立ってるのは、「トロロアオイ」(アオイ科)の大輪だ。花はエディブルフラワーとして食用になる。栄養価も高いと言われるが、一日花なので市場には出回らない。根っこの粘りは和紙にも利用されている。

            

 第三に見られるのは、ツル植物の「ヤブツルアズキ」(マメ科)だ。小豆の祖先植物として縄文時代から利用されているらしい。成熟した実は小豆の三分の一ほどで色も黒いが、味は小豆と同じだという。食べるにはかなりの量を集めなければならないし、成熟すると種が四散してしまうのが課題という。

 わが畑の野菜の黄色い花なら、カボチャ・トウガン・オクラが咲いているが、そろそろ終わりを告げてきている。秋が急速な勢いで畑も家の空気も浸透圧をかけてきている。

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当局はアジトを急襲した

2018-09-18 18:25:02 | できごと・事件

 

 

  このところ毎日のようにイノシシやアナグマらが畑に出没している。当局は犯人の特定を急いでいたが、規模からするとイノシシであることを特定した。畝やブルーベリーやカボチャの周りに雑草マルチをしてミミズや微生物を増やしフカフカの土を作っていたがそれが裏目に出たようだった。そのミミズを狙って根元をイノシシが漁った跡がたびたび見られたのだ。

        

 イノシシの通り道だったのだろうか、秋採りトウモロコシが5・6本倒れていた。偵察を2回ほど終えてから本格的に畑を荒らすのがいつもの手口なのだ。その偵察の痕跡をいち早く察知して事前に手をうつと被害はすくなくて済む。

              

 これはイノシシが隠れられる雑草の草刈りをやらなければならないと、背丈もある草刈りに着手した。その雑草の森を切り開いていったら突然開かれた場所があった。どうやらここはイノシシのアジトであることがわかった。

  

 イノシシのベットらしき場所も2か所もあった。つまり畑の隣にイノシシの解放区があったということがわかった。残念ながらイノシシを逮捕することはできなかったが、当局はさっそく草刈りを全面的に実施してアジトを一掃した。おかげで翌日は出没しなかった。

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なんとジャコウアゲハだった

2018-09-17 19:48:25 | 生き物

  昨日見た「ナガサキアゲハ」のすぐ近くに珍しい蝶が同時に来ていた。尾が長かったので「オナガアゲハ」とばかり思っていた。あとで画像を見たら、その体が橙色であるのがわかり、これは「ジャコウアゲハ」であることがわかった。

 「麝香(ジャコウ)」とは、ジャコウジカから得られた香料で昔から貴重な生薬でもあった。ジャコウアゲハのオスの腹端からそんな匂いがするという。そういえば以前、このジャコウアゲハを育てるためにその食草である「ウマノスズクサ」も育てている方に会ったことを想いだした。オイラもそうしたいが、ウマノスズクサが絶滅危惧種で入手がむずかしそうだ。

      

 関東ではジャコウアゲハを絶滅危惧種にしている地域もある。クロアゲハにも似ているので飛翔しているとわからないかもしれない。体がほっそりしていてメスは白っぽく、オスは光沢ある黒色というから、オイラの畑に来たのはメスということになる。

         

 曼殊沙華にはナガサキアゲハ、紫蘇の花にはジャコウアゲハとお互いに棲み分けしていたようで、重なることはなかったのが興味深い。しかもジャコウアゲハは二頭いたのがわかった。最初に見たのが尾が切れていたものだった。一日で珍しい蝶を二種類も見られるなんてすばらしい、やっぱり長く生きているのがいいようだ。

 

 

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ナガサキアゲハを確認

2018-09-16 20:45:27 | 生き物

 わが家の入口近くに曼殊沙華が咲いている。そこに見慣れないアゲハが蜜を吸いにやって来ていた。後ろの翅にブルーが見えたのでカラスアゲハかなと思っていた。

      

 しかしよく見ると、尾状突起がないことと肩のつけ根に赤い斑紋が確認されたので、これは「ナガサキアゲハ」であることがわかった。昨年も似たアゲハを見たがなかなか画像をとることができなかったことを想いだす。

   

 蜜を吸うのに忙しいようでじっとしてはくれない。しばらくチャンスをうかがっていたがきれいな画は撮れず。「ナガサキアゲハ」は、シーボルトが長崎で最初に採集したことで名前がついたという。本来は南方の蝶だが最近の温暖化で北上している。いまはその指標種ともなっている。

 

  

  翅の色が光の加減で緑・青・黒・白などに変わって見えるので、翅の色だけで同定するのは難しいことがわかった。ナガサキアゲハのオスは全体に黒っぽく、メスは白紋があり南下するほど白っぽさが強くなるという。2000年以降関東に進出してきたアゲハチョウだ。

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画期的な幼虫図鑑発刊!

2018-09-15 18:33:26 | 生き物

 久しぶりに書店をのぞく。するとあっというまに時間が過ぎてしまうが行くたびに発見が少なくない。今回の目玉は『イモムシ・ケムシ/チョウ・ガの幼虫図鑑』(小学館、2018.6)だった。小学生向けだが、やっと待望の幼虫図鑑が発行された。これがもっと早く発行されていればずいぶん助かったのに。写真もさすが小学館だけにベストショットの画像が満載で、DVDもついている。大人向きの図鑑だと1万円を越えてしまう。

      

 サトイモによくやってくる「セスジスズメ」(スズメガ科)がコンニャクの葉にいた。眼状紋を体に並べてまわりを威嚇するが、本人はきっとおとなしそうだ。体が大きい割にはアーティストのように派手なファッションをしている。緑・黒・褐色等多様な色をしているのでいつも戸惑う。

     

               

 畑のクウシンサイにいたイモムシをこの幼虫図鑑で調べたが似たもの多く、なかなかわからない。尺取虫であるのは違いないが、シャクガの仲間だろう。図鑑にそれぞれの違いの記述があれば助かるのだが。

    

 サツマイモの畑で発見した「エビガラスズメ」の蛹。尻尾のようなものは筒の長い花の蜜を吸うための口吻だそうだ。成虫の模様が海老柄なのでこの名前がついた。このイモムシも緑型・褐色型がある。大きいスズメガの幼虫は放っておくとあっというまに葉を食べてしまう大食漢なので注意が必要だ。

 

   

 

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神社の屋根瓦も見どころ

2018-09-14 23:18:13 | 石仏・石造物

 「村社八幡宮」の神社の屋根が意外に見どころだった。鬼瓦の上部には3本の経文が乗せてある。経文というと仏教ではないかと思うが、そこは神仏混交のごちゃごちゃ信仰が表現される。その下に「綾筋(アヤスジ)」という2本の筋がある。ふつうは「Λ」型の2本の線が経文と平行または水平にあるが、ここは交差しているところがけっこう珍しい。

 その下の左右には「雲」がオーソドックスに配置され、その中央には蓮の花がありその真ん中にキク科の家紋がある。「村社」にしては立派な鬼瓦だ。

 

  

             

 屋根の左右には唐獅子の飾り瓦があった。阿吽それぞれあるが、「阿」型獅子の目は片方しか見えない。しかも蜘蛛の巣に捕らえられている。「吽」型獅子は逆立ちしているがお尻が欠けていた。表情はかわいい。これで魔除けになるのかなと心配してあげる。

               

 さらに、松の樹の瓦を発見。松と言えば不老長寿の生命力を表したり、門松のように神が降臨する縁起物だ。同時に、唐の詩人「白居易」の詩に「瓦に松有り」というくだりがあり、それは古びた家を象徴したものだそうだ。両面の対照的な意味があるのがユニークだ。この「瓦の松」は初めて見たように思う。

 これらの飾り瓦は、邪気を祓い福を呼ぶものとしての意味があるが、これだけ豊かな作品がお寺ではなく「村社」に残っているのがすばらしい。境内もそこそこ清掃されていて雑草も少ない。カエルや羽黒トンボが遊びにきていた。周りの田園風景にはシロサギが何羽も目撃できた。都市化に包囲された「村社」を昔から支えてきた集落のひたむきさが伝わってくる。

    

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村の八幡宮

2018-09-13 21:32:13 | 歴史・文化財

  しばらくハンバーグを食べてないなと久しぶりに街に行ってみたが、ちょうどお昼時で店が超混んでいたので挫折。Uターンしてみたら近くに神社があったので気分転換にとまわりを散策。

 入口の石柱には「村社八幡宮」と刻印してあった。「村社」とはまさに村の氏神として明治の太政官布告で格付けされた神社。

  

 戦後、GHQの干渉を恐れ刻まれた文字部分をセメントで埋めた神社も多かったらしい。そうしたせこい行為は必死にしたものの、神社が戦時体制を支えたという反省を込めた神社は残念ながら出会ったことは一度もない。

 さてそれはともかく、本神社の舞台の広さは格別だ。建物も優美な様式で建てられ村の経済力の豊かさを彷彿とさせる。

        

 舞台の奥には小さな太鼓が見えた。祭礼にはこうした楽器や神楽がこの舞台で展開されるのを思い描く。明治に布告した「社格制度」は戦後廃止され、当時全国で11万社のうち、「村社」は約45000社あったという。

 ちなみに、1871年(明治4)7月、府県社・郷社・村社・無格社という神社の等級化を布告する。明治元年に神道を国教とする「神仏分離令」を出すが、廃仏毀釈運動へと過激化していく。天皇の葬式は仏式が主流だったが明治以降は神式のまま変更されていないようだ。そんな歴史の変遷を刻印された「村社」のたたずまいは、だからこそ静寂を貫いているようにも思えた。

 

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おしっこするとき片足を上げるというが

2018-09-12 18:58:07 | 生き物

 8月末、今年もカブトムシのメスがわが家にやってきた。カブトムシがおしっこするとき片足をあげるという。それも、左足をあげる傾向があるという。それを見てしまおうとしばらく待っていたが残念ながら相手はメスだったせいか見せてくれなかった。どういうわけか、オスは飛んでこない。角が邪魔して侵入できないのかもしれない。

      

           

 わが家の入口に「イチイ」の樹がある。そこにアブラゼミのメスの抜け殻が残っていた。いつの間にか、セミの鳴き声が終わり今ではもっぱらバッタたちの声に代わった。夏から秋へ昆虫も選手交代だ。寒さが急にやってきたこの頃だ。

     

 もちろん、コオロギは徘徊していて夜になると合唱隊となる。常連の「セスジツユムシ」は人なつっこくて逃げないのだ。いっしょにテレビを見たりパソコンをいじったり好奇心が強い。

     

 そんなとき、突然障子に体当たりしてやってきたのがカマキリだ。「こんばんは」と顔を斜めにしてあいさつしてくれた。わが家に許可なく居候しているバッタ・クモ・蛾を狙っているようだ。

 

     

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毎朝ポリポリの在来キュウリに感謝

2018-09-11 20:41:57 | 野菜・果樹

  自然栽培をしている農家からいただいたキュウリの種は、大井川上流の井川地区で作られている在来キュウリだったらしい。わが畑で猛烈な勢いで生育していたがきょうで収穫が終わり最終日となった。もっぱら塩麹の漬物にして毎朝ポリポリ主食のように食べていた。体は寸胴で市販のキュウリのようにスマートではない。

    

 この在来キュウリは、ほおっておくと30cmくらいのヘチマのような大きさになり、色も褐色となる。ここから来年のための種を取るつもりだ。未熟でも黄色く成熟しても食べられるのが安心だ。市販のキュウリの殆んどは「節なりキュウリ」で親づる中心に効率的に収穫する。この在来キュウリは、「地這いキュウリ」で孫づるまで広がってアチコチ収穫するので効率が悪い。

          

 畑では形はスマートな地這いキュウリが次に育ってきた。気温が秋らしくなってきたので生育は落ちるがとぎれないで収穫できるのがいい。つい先日、種から芽を出してきたこの苗をまた新しく定植したばかりなのだ。

 

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