NHK総合の「SONGS」という番組で5月19日と26日の2週に亘って今年デビュー
30周年を迎えた松田聖子の特集をしているので、そのPart1を見たのであるが、
見たことを後悔している。はっきり言って松田聖子は明らかに歌唱力が落ちていた。
オリジナルキーは今の彼女には高い様子で、ピッチを合わせることだけで精一杯で
歌に感情を込める余裕が全く見られなかった。例えばこの「風立ちぬ」の“さよなら”
というフレーズは昔の彼女ならば3回歌う“さよなら”の個々に様々な情感を交え
ながら歌っていたのであるが、今回はそのような機微が全く感じられなかった。
たぶんPart2は見ないと思う。衰えた松田聖子など見たくはないから。