アリス・イン・ワンダーランド 3D
2010年/アメリカ
夢と狂気の境界線の曖昧さ
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
あらかじめ意図されたのかどうか定かではないのだが、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』が男の成長物語だとするならば、それと対照させるかのようにティム・バートン監督は『アリス・イン・ワンダーランド』を少女の成長物語として描いたのであるが、さすがにティム・バートン監督らしくアリスが本当に‘成長’しているのかどうか疑問が残るように仕組まれている。
確かにワンダーランドに落ち込んだアリスは自分の身長を上手くコントロールできないように、‘本当の自分’を掴めていない。しかしやがてそのワンダーランドがかつて幼い頃の自分を苦しめていたワンダーランドだったことを知る時、その悪夢を断ち切り、少女だった自分自身と決別するためにそこを支配している赤の女王と対決することになり、やがてワンダーランドが自分の想像の産物であることを忘れてしまう。
ワンダーランドから帰還してきたアリスは紳士からのプロポーズを拒絶して、未婚の叔母にいつまでも夢を見るなと忠告しておきながら、アスコット卿に夢物語のような中国との貿易を提案して、彼のビジネスパートナーとなる。今の私たちにはアリスは立派な自立した大人になったように見えるが、当時の社会通念を勘案するならばアリスは完全にイカれた女性である。冷静に考えてみるならば叔母の夢もアリスの夢も叶う確率は同じようなものなのだ。ラストで青い芋虫であるアブソレムが成虫したものは蝶だったのか、はたまた蛾だったのか、映像がカラフル過ぎてよく分からない。
白黒はっきりさせられなかったために丸く収めてしまった『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』よりも白赤はっきりさせた『アリス・イン・ワンダーランド』の方が面白いことは誰もが認めるだろう。
通販規制で「薬難民」、政府が見直し検討へ(読売新聞) - goo ニュース
未だに私には市販薬の通信販売が規制した改正薬事法施行の意味が分からない。
改正薬事法に基づく厚生労働省令で義務付けられている“対面販売”などは誰でも
形式的なものであることは分かっているはずなのに、厚生労働省のどうでもいい
体裁に付き合わされたばかりに却って体調を崩してしまう人が増えてしまっている。
まるで経済産業省の体裁を保つために国民が付き合わされた2006年のPSE問題
を思い出す。電気用品安全法の販売規制の対象を中古品も含めたために多くの
中古事業者が廃業に追い込まれた。2007年に電気用品安全法は改正されたが、
廃業した中古業者に何らかの補償があったという話は聞いたことがない。薬事法も
再び改正することになるだろう。何故病人を徒労させるのか意味が分からない。