劇場版 銀魂 新訳紅桜篇
2010年/日本
ギャグの尖がり具合
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
却って原作に詳しい人ほど評価が厳しいようであるが、私のようにこの映画で初めて『銀魂』を知るような人間の方が素直に楽しめるのかもしれない。この作品はただ単にスプラスティック・コメディに陥ることなく、例えば稀代の刀工である村田仁鉄とその息子である村田鉄也との間の親子の対立を描いているのみならず、妹の村田鉄子を登場させることで‘物を極める’ことの意味を問うという哲学にまで踏み込んでいる。岡田似蔵が妖刀‘紅桜’を操っているうちに無機物が有機物を凌駕してしまうシーンも圧巻だった。
『矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ~』に不満を持つ人たちは、とんねるずが『銀魂』のオープニングやエンディングのような大胆なギャグを仕掛けてくるのかと期待していたのかもしれない。ここで言うことでもないがとんねるずのギャグというものは意外と古風なのであり、『銀魂』のような尖がったものではない。『銀魂』に続編があるならば誰が主役になったとしても私は観に行くだろう。
2分で絶対号泣!過去に娘を亡くしたアントニオ猪木の思いが込められた映画『ACACIA』予告編 - goo 映画
ここで私が書きたいことはアントニオ猪木が主演した映画『ACACIA』の事ではなく
5月1日のスポーツニッポンに掲載されていたアントニオ猪木の「我が道」の第一回
の連載についてである。まず猪木は1976年6月26日に行なわれたムハマド・アリ
との試合に関して、当時は「大凡戦」「茶番劇」と言われた試合が今では高く評価
されていることが不思議だと感想を述べた後に、自身の14歳の頃の話をし始める。
猪木は兄弟たちから長時間“蟻”の動きを見ていた自分のことを感心してもらったと
書いている。アリの話の次に蟻の話。これは事実なのか作り話なのか“詩”なのか
いずれにしても相変らずの“策士”振りに私は感心してしまったのである。